ねむりの部屋 Vol.38 夏、寝苦しいウォッシャブル寝具

「この布団は洗えますか?」としばしば問われることが多い。ところが、「おうちの布団は3年に一度は丸洗いしてらっしゃいますか?」とお聞きすると、「ほとんど洗ったことがない」というお答えが帰ってくる。布団は専門の洗いに出せば、一部を除き丸洗い可能なので、本当は「洗える=ウォッシャブル」かどうかはあまり気になさらない方が良いのである。

というのも、ウォッシャブルと称される布団は、しばしば睡眠環境にあまり良くない品が多いからだ。例えば、ポリエステル混の生地に、ポリエステルわたを入れた布団はウォッシャブル布団として販売される。ハウスダスト対策等で洗うことを重点的に考えるのは悪くないが、このタイプの布団は吸湿性が悪い。特に入眠後90分での急激な発汗に対しての吸湿力は非常に弱い。汗をかいて、成長するお子さまにいいのかというと、疑問である。

羽毛布団や羽毛肌ふとんでウォッシャブル表示の場合、これも側生地はポリエステル混がほとんどだ。この場合は、生地の通気度が綿100%に比べると半分程度しか無いことが多く、非常に蒸れやすくなる。洗えるけど、蒸れて汗が溜まって寝苦しいというのでは、これも本末転倒といえる。

睡眠に最も適した温度は33℃湿度は50%といわれる。夏には一晩600cc以上発汗するともいわれるから、高温多湿の日本ではなにより素早く汗を吸って、素早く放出し、湿度を下げることが求められる。

眠りが浅いと成長ホルモンの分泌が妨げられ、それが蓄積すると夏ばてに繋がる。夏こそしっかり眠ることが求められるのである。

ねむりはかせ       沢田昌宏