ねむりの部屋 Vol.11 自然素材で眠るというヨーロッパのこだわり

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1月ケルンで行われた家具見本市で、一昨年から取り扱いを始めたハンガリーのマットレスメーカー・ヴァイタルウッドの社長ボロス氏と今後の展開について話をする機会があった。彼は今アメリカ市場の開拓を行っているが、アメリカではエレクトロスモッグの危険性についての理解を得ることがなかなか難しいという。実は日本でもそうだ。

マクロビオティックやバウビオロギーなど、食や建築においても自然の持つ力を活かした自然と調和したライフスタイルをめざす考え方が増えている。ドイツでは、寝室には体に悪影響を及ぼす電磁波をできるだけ避けるという考え方が一般的で、寝室の電磁波状態を測定してベッドの最適な位置をアドバイスするというサービスが展示会で紹介されていた。この電磁波の影響をエレクトロスモッグと称する。

エレクトロスモッグを避けるためには、寝具に出来る限り金属を使わないということが求めらるので、ヴァイタルウッドを始め、リラックス・ヒュスラーネストなどのメーカーは金属コイルを使わないメタルフリーのマットレスを提供している。ベッドの組み立てすら金具を使わない。

スマホ・PCなどの電子機器、オール電化によるIH機器など電磁波にあふれている日本の家庭において、エレクトロスモッグの問題は一部でしか語られない。そんなのどうしようもないじゃない、という声があるのもわかるが、私は単純に良質な自然素材で眠ることは気持ちがいいことだと考えているし、経験的にも実感している。

ハイテクな合成繊維の良さも認めるけれども、できることならば、皆さんには自然素材で気持よく眠っていただきたい。それが私たちの願いでもあり、使命でもある。

ねむりはかせ       沢田昌宏