ねむりの部屋 Vol.24 布団の手入れをするということ

201506

半世紀も前なら、綿を打直しして布団を仕立て替えるということは夏の風物詩ともいえることだった。木綿のわたは年数が経つと嵩が減り硬くなる。その繊維をもう一度揃え直して嵩をだすことを打直しという。

今日でも、打直しをされる方は多い。根強い木綿わたのファンがいらっしゃるのである。最近は羽毛ふとんが多くなったが、こちらもリフォームといって仕立直しをすることができる。ただ一口にリフォームといっても、昨今はいろんな業者が多い。現場を見ると眉をひそめたくなるようなやり方をするところもあるので、私の店では10年前にドイツ・ロルヒ社の羽毛リフレッシュマシンを導入して、自前で全て行うようにしている。

羽毛の状態はさまざまだから、使う人の体質に合わせて側や中身の量を調節してあげることが必要だ。布団を甦らすだけでなく、同時に眠りの質をリフォームすることも大切なのだ。

もう一つ私が最もこだわるのは、ホコリを取り除くこと。5段階で、ここまでやるか、というぐらいホコリ取りに時間をかける。一般の外注より1.5~2倍ぐらい手間がかかるが、大切なことなのだ。これができるのも、自前の羽毛工房があるからだ。

お手入れについては、皆様にぜひともお願いしたいことがある。どうか、布団を干したり、丸洗いをしたりと、こまめにお手入れをしていただきたい。布団の汚れは実はハンパでなく、何年も放ったらかしにしておくと、洗っても取れなくなってしまう。

快適な睡眠を得られるかどうか、日頃のお手入れも重要な要素なのである。

ねむりはかせ       沢田昌宏