体質別寝具の選び方 - 暑がりやさん

暑くなる原因は 湿度 と 熱のこもり

暑がりには2種類あります。温度が高いと弱い場合と、蒸れに不快感を感じる場合です。

一般的に女性に比べて男性は代謝量が多いのが特徴です。代謝量が多いと汗などの分泌も自然に増えます。快適な寝床内は温度33℃で湿度50%といいますから、発汗した湿気を素早く吸って逃がさないと、温度は33℃あるので不快指数が増えて、入眠に妨げが出る結果となります。


上の図は睡眠時の深さと発汗の関係を表しています。入眠すると一番深いノンレム睡眠が訪れますが、この時に最も発汗量が多くなります。この時に素早く汗を吸って、放出する働きが寝具にないと、湿度は上がり蒸れがでて快適な睡眠を妨げます。

快適な寝床内は温度33℃、湿度50% 湿度のコントロールを

ビラベック羊毛敷ふとんのような 通気性の良い生地と、吸放湿性に優れた中わたのふとんを選ぶ

木綿は汗を吸いますが、放湿が苦手です。保温しながら最適なのはウール(羊毛)でしょう。ビラベック敷ふとんは、リユーマチにも良いとされていますが、その訳は通気性が非常に良いマコトリコットの生地と、吸放湿性の良いフランス・サウスダウンウールを使っているので、いつもさらさらで湿気を持たないからです。羽毛布団の場合でも、通気性の良い生地(通気度2cc以上)と、悪い生地(1cc以下)では同じように作られていても、快適さはまったく異なります。通気性は、湿度を下げる上で非常に重要な要素なのです。

使ってはいけない、ポリエステルやアクリルなど合成繊維の寝具

一方、吸湿性が無いか悪い素材、たとえばアクリル毛布であったり、ポリエステルわたの寝具、ポリエステルの混紡率が高い(80~100%)側生地を使った羽毛布団、ポリエステル100%のカバー(ミクロガードなどが該当します)では、汗の吸いが悪く蒸れやすくなります。これらの中には吸汗性ポリエステルなどと汗を吸う表示をしたものがあります。しかし、JIS規格の吸湿性能は長時間における性能表示であり、入眠直後の急激な湿度変化には対応しきれないことが多いので、単純に吸汗性があるからと理解しない方がいいでしょう。

汗取りパッドは本当に汗を吸うのか?

よく「汗取りパッド」としてキルティングした敷パッドが販売されていますが、中わたはポリエステルわたが100%であることが多いので、字面通りに取らない方がいいでしょう。吸汗性の高いものとしておすすめできるのはパシーマやサニセーフなど、ガーゼや脱脂綿を使ったケットや敷パッドです。ベッドパッドもポリエステルわたのタイプでは吸湿性能は不十分です。最低でも1kg以上の天然素材のものをおすすめします。

空気の通る層を作り出すと、放湿が素早くできる

メッシュ状のハニカムシートのような立体構造の空気を含むシートは効果的です。空気層を作ることで、吸収された汗の放湿を助けます。夏用としてファンが付いて空気の流通を強制的に行うものもでています。

3層タイプのほかに、簡単な1枚ものもある

熱のこもりを避けるには麻がベスト

熱伝導率の高い麻素材は、熱のこもりに有効です

麻は天然素材の中では熱伝導性に優れた繊維です。ということは保温性はないのですが、暑い夏はさらっとさわやかな素材です。ですから、夏の蚊帳、ちぢみの夏ふとんなどは全て麻でできていたのです。もめんが普及する江戸時代より前は庶民の着物は麻しかなかったのですから、冬は寒かったんでしょうね。以前は麻のふとんといっても中わたは木綿でしたが、最近は側生地も中わたも麻のふとんになってきました。
リネン麻はラミー麻よりはソフトなので、オールシーズン使われる方も増えています。

足に熱のこもりを感じやすい

ヒトは入眠する前は、活発に活動している内蔵や身体の部分が温度が高いのですが、入眠すると温度が均一になってきます。ということは、特に足の温度が上がるために、よけいに蒸れを足に感じることがおおいので、シーツやカバーをうまく選ぶことが大切です。