Q:羽毛布団の二層式キルトを選ぶべきでしょうか?

断面図 ↑二層(CON)キルト  ↓5×6キルト

高級品に多い二層キルティングとは?

大手メーカーのカタログで羽毛布団を見ると多いのが中が二層構造になったキルティングです。中には三層構造などふっくら仕上げになっているものがあります。

羽毛の厚さを一定にして保温力をアップ

二層キルティングとは、上図のように表側生地と裏側生地の間に、もう一枚生地を入れて、表側と裏側のキルティングの位置をずらすことで、羽毛布団の厚さを一定にすることにより、一般のキルティングに見られるようなキルティングからの熱の逃げを最小限に抑える工夫です。

二層構造になっているので、身体へのフィット性が高くなり、羽毛の偏りがあまり出ないというのも長所です。

かなり複雑な側縫い工程となるため、高級ラインで使われてきましたが、今日では中国で縫製するため、普及品にも用いられています。

寒がりの方にはおすすめ、一方、暑がりの男性には不向き

一方、保温力がアップしすぎるので、厳冬期にしか使えないという声も多いのです。保温力がありすぎると、羽毛布団の良さである適度な温湿度調整能力が妨げられます。特に代謝量が多い男性には不向きなキルティングといえるでしょう。今までの経験からも、女性が二層キルトにした場合でも、男性は通常のキルティングにした方が良いでしょう。

もっともポピュラーなツインキルト3×4-4×5マス

一般に最も多いのがツインキルトで上層が3×4マス、下層は4×5マスになっています。現在中国縫製で日本に入ってきている二層式はほとんどこのタイプです。

ツインキルトの弱点は偏りが大きいこと

上層が3×4マスとマスが大きいために羽毛が偏りやすいというのが弱点です。この弱点を補うためには、羽毛の量を増やさなければなりません。保温力は上がりますが、昨今の高断熱住宅では上がりすぎてしまうのが問題です。

バランスの取れたCON二層キルト 3×5-4×6

CONキルトはツインキルトの偏りやすいという欠点を改善し、厚みを均等にしています。上層部は3×5マスになり、偏りにくくなりました。さらに下層は4×6変形キルトにして上層のキルトの交差部と下層のキルトの交差部がきれいに中央部でずれるようになっています。

このことにより、羽毛を過多に入れなくても偏りが少なく安定しましたので、眠りのプロショップSawadaの二層式はすべてこのCONキルトにしています。

中央の生地で快適さが異なる

眠りのプロショップSawadaのオリジナル羽毛布団側では、中央に入れる生地にも工夫をしています。

ほとんどの二層式の内生地はナイロンタフタ

一般に流通している二層式キルトの内仕切りの生地はナイロンタフタとよばれるナイロン繊維です。これが使われる理由は、軽量であることと、コストが安いということです。

ナイロンタフタの生地は通気性が悪い

もともと二層式のキルトは保温力アップを目的に行なわれたために、通気性などは二の次で、上記のように軽くてコストの安い生地が選ばれてきました。ところが、ナイロンタフタの生地は非常に通気性が悪いために、湿度のコントロールが難しくなります。

通気性の良いメッシュを使ったオリジナルふとん側

通気性の悪い生地では、快適な睡眠環境を作ることはできません。そこで眠りのプロショップSawadaの定番羽毛布団側はCONキルトに加えて、生地を通気性抜群のメッシュにしています。

メッシュ生地の採用により、保温力を高めながらも、通気性を損ねない仕上げになりました。

見えない部分ですが、快適な羽毛布団を作るためのさまざまな工夫が凝らされています。