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羽毛布団、羽毛布団リフォーム6/1より価格改定

羽毛の産地証明書を見る(河田フェザーより)

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原産地証明書が届く

河田フェザーさんから羽毛の原産地証明書が到着しました。冒頭画像のINVOICEだけかと思ったら、私どもへの出荷ロット、それに対応するINVOICEだけでなく、輸出のパッケージ番号、輸入許可証・関税・検疫記録などの通関資料など、一種類で結構な量になります。購入時期によってはそれらが複数になります。

これだけの資料がちゃんと矛盾無く提出できるのは、日常からちゃんと管理を行っている証拠です。そういう意味では信頼の置ける会社ですので、いまさら産地証明書の必要も無いんですが、後学のためにお願いしました。

ついでに、羽毛の検査証もあります。これはハンガリーシルバーグース ダウン93% 440dpのものです。

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悪質な「ひるおび」で紹介された偽装

先日TBSの「ひるおび」のディレクターから電話がかかってきて、5月9日の番組に出演することとなりました。

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この時に紹介されていたのが、出荷時はダウン率が26%での表示なのに、93%に書き換えられていた件です。番組中は中国側の企業が「間違えました」ということですが、上記のINVOICEを見てもわかるように。ダウン率26%でわざわざ出荷するなど考えられません。

通常は産地で集められた原料を現地で洗浄と選別を行われて出荷されます、そのままでは洗浄不十分なので、さらに日本で再洗浄と再選別をするというのが、中国を通さない場合のルートと考えていいでしょう。ですから、上図のように入荷ダウンが91%で、再洗浄再選別で93%表示になることは、不思議でもなんでもありません。

ところが、わざわざヨーロッパからダウン率26%で仕入れる理由が考えられないのです。つまり、26%のダウンを再選別して93%にする・・・と70%以上のスモールフェザーが取り除かれます。そこへ中国産の93%を足して、出荷証明書を書き直して、ヨーロッパ産の93%と表示するわけです。最初からこのストーリー、つまり偽装ありきで輸入されたダウン26%だと思われます。

産地偽装報道後、即日、大手寝具メーカー各社はホームページ上に自社の対策を掲示していますが、このような羽毛ロンダリングのようなことをされるとわからない訳です。実際、今回の問題は中国経由の羽毛で表面化しました。ヨーロッパから輸入して日本で洗浄すれば、この面でのリスクはなくなります。もちろん、日本のメーカー自身がこれを行う可能性は残されています。自ら首を絞める行為だとおもいますが・・・。

また、中国から一旦ヨーロッパを経由して日本へ輸出されるというケースは、これでは防ぎきれません。この手のタイプも多いと聞いていますので、やっかいですね。

結局、産地より羽毛の質

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このコラムでも述べていますが、中国にもヨーロッパ産にひけをとらない良質の羽毛があり、本当にヨーロッパ産だとしても、量販店向けの大規模飼育農場では質の高い羽毛を得ることは難しくなります。

かつて「ブランドの向こう側」というお話を聞く機会がありました。ブランド産地にこだわらず、本物の質で選ぶ時代が来るというものです。そうなるべきなのでしょう。

 

 

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