天然木のスラット(木の板)を並べて、それを3連~4連の天然ラテックスによるサスペンションシステムで支えます。スラットの厚さと、サスペンションエレメントの巾を調節することにより体格に合わせた沈み込みを調節することができるウッドスプリングです
ブナ材から作られるスラットにはレギュラーと厚手の2種類があります。初期の段階では、左の図で濃い部分■には厚手のスラットが、薄い部分■には薄手のスラットが使われています。
体を支えるのは①頭~⑦足までの7つのパーツですが、その中でも最も大きな荷重がかかり、寝心地に大きな影響をおよぼす②肩~⑤尻の部分は中央部分に2本のサスペンションが配置されていて、これの巾を変えることにより硬さを変えることができるようになっています。
さらに、この2本のサスペンションの下側には厚手のスラットが配置されていて2重になっているのです。
■太いスラット ■薄手のスラット
①頭②肩③背④腰⑤尻⑥脚⑦足
仰向け寝を中心に寝ることが多い人にとっては、お尻の落ち込みが大きいと気になったり不安になったりすることが多いようです。この調節方法は背骨のカーブは自然に支えながらも、お尻部分を硬めにしてサポートをしっかりしたい場合です。
まず、⑤の部分の薄手のスラットを下の部分にある厚手のスラットと交換します。体重が40kg程度でしたら交換は不要でしょう。腰からお尻にかけてサスペンションの巾を狭くしてお尻部分を固くします。肩の部分は寝返りした場合に楽なように逆に幅広で設定します。
①頭②肩③背④腰⑤尻⑥脚⑦足 ナチュールフレックスの調節方法(PDF)
この場合は調節方法1のバリエーションです。お尻を少し落ち込ませて、逆に腰の部分をしっかりサポートしたい場合です。今度は⑤尻の部分のサスペンションを広げ、逆に④腰の部分のサスペンションを狭くします。ちょうど左下の図の④~⑤の部分のような調節方法です。
お使いになる方の体重と、腰の支え具合の好みでスラットの厚さは調節してください。
横向き寝の場合のポイントは
1.肩の圧迫をできるだけ減らすようにすること
2.腰から臀部にかけての体の凹凸をうまく支えること
これらによって、横から見た時に背骨の線がまっすぐになっていることが重要です。一般に硬い薄い敷寝具ではこのサポートがうまくいかないために、肩が圧迫されて肩こりになったりすることも多いのです。男性と女性、体格と体重によっても調節のやり方は異なりますが、肩幅の広い人の場合は、左図のように肩の部分のスラットを抜いてしまうことで対応できます。
①頭②肩③背④腰⑤尻⑥脚⑦足
専用のベッドやエンベロープを使うときには、左の画像のような専用の下受け板を使うときで、肩幅が大きいなど、肩の圧迫をさらに少なくしたい場合は上のスラットを抜くのでなく、②~③の部分の下受け板に当っている下部のスラット(通常は厚手)を部分的に取り除きます。このことによって下の支えがなくなって、②~③の部分の落ち込みが大きくなります。
ヨーロッパの特にゲルマン系は体格が大きく、しかも横寝が多いためにこのような調節方法を取ることが多いのですが、日本人の標準体型ではそこまでする必要はないことが多いと思います。
横寝で自然にふんわりと肩を受け止めたい場合はRelax2000を検討してください。
詳しくは調整方法のPDFを参照してください。
なお、専用下請け板では、足をすこし上げて使えるアタッチメントが付いています。
ナチュールフレックスは構造上非常に通気性が良いので、そのままフローリングに置いて使うことができます。掃除の時は畳みやすいのが特徴です。フローリングと直接設置する、下側のスラットについては、カビの発生がおきていないか、定期的にチェックしてください。
フローリング同様、新規や既存のフレームの上に使うことができます。方法は3つです。
1.ナチュールフレックスをフレームの台の上に直接載せる
2.ベッド用下受け板を一番下に置いて使う
3.一体型のエンベロープタイプをベッドの上に置く
日本のマットレスの標準的な長さが195㎝であるのに対しナチュールフレックスは200㎝ありますので、フットボードがせりあがったタイプの場合は2.と3.の方法は使えません。この場合は、足元のスラットを一本抜き、ヘッドボードとフットボードの間に入れることができます。
一般のフレームでは5㎝ほど出っ張ることになりますが、通常は布団をその上に置くので大きな問題にはならないでしょう。
ナチュールフレックスがちょうどおさまるような専用のベッドで使うのが最もおすすめです。上記のようにより幅広い調節が可能になります。
ナチュールフレックスに組み合わせるマットレスは8~10cmぐらいのラテックスマットレスが最もバランスに優れています。これはウッドスプリングの調節巾が大きいために、あまり厚みのあるマットレスではその効果が出にくくなります。一方通常の布団程度の3~5cmぐらいの厚みのものは、スラットの動きが強く感じられてしまいます。
リラックス社のシルバーネス・マットレス9cmは7cm厚の天然ラテックスフォームにカバーがかかっています。カバーの生地には、抗菌性のある銀糸が織り込まれており、さらに中綿にはユーカリから生まれたテンセルのわたがキルティングされています。テンセルの中わたは天然素材と同じで吸湿性に優れている一方で、ホコリがでないという特徴があります。
天然ラテックスフォームはにヨーロッパ製で、インドネシアを始めとしたアジアでフォームされたものに比べると、天然ゴム特有の臭いがほとんどありません。これがヨーロッパのラテックスフォームの特徴です。
(画像は10cmのものです)
注:2016年より厚さ表記は実際にあわせて8㎝→9㎝となりましたが、品物は変わっていません。
Relax社製で眠りのプロショップSawadaオリジナルの天然ラテックスマットレスです。キルトカバーには銀繊維をカバーに使って抗菌効果のあるもので、中わたはリヨセル100%わたで環境に配慮されています。
中の天然ラテックスフォームは9cmにシルバーネスと同じ硬さのタイプに加え、より密度の硬いラテックスフォームも用意しています。片面には馬毛シートを入れましたので、しっかりとした寝心地の馬毛面と、ラテックス面の好きな寝心地を選べます。
Relaxのウッドスプリングを使ってみたいけど、店舗へ行って確認することができない不安をお持ちの遠方の方におすすめです。両面選べるのでお好みの巾が広いマットレスです。
ハンガリーBioTexima社製の当店オリジナルマットレスは、天然ラテックスフォームをコアに、馬毛でサンドイッチしたしっかり目構造。馬毛を使用しているので通気性も抜群です。
表面が馬毛になっているためにラテックスより反発があり、しっかり感があるので、特に沈み込みを気にする仰向け寝中心の方におすすめです。当店のチューニングでも仰向け寝の男性に好評です。
シングルサイズは販売中止 セミダブルサイズのみ
馬毛ラテックスよりも少しソフトな仕上がりです。馬毛の芯2層を羊毛わたで巻いているので、使用しているうちに少しずつ嵩が少なくなっていきます。布団に近い自然な寝心地を得られるのが特徴です。
中心部のコアがココヤシファイバー。それを馬毛と羊毛で巻いています
7~10cmの厚みでしたら他のマットレスを使うこともできます。従来お使いのマットレスの下にナチュールフレックスを使うことにより寝心地は向上します。特に横向き寝は楽になります。
通気性の良い三折タイプの3レイヤーマットレスⅢは、ビラベック社の羊毛敷ふとんと組み合わせていただくと効果的です。パーツ交換もできて、側地とブレスエアーユニットは丸洗いもOKですので、マットレスを頻繁に干したい方にはおすすめです。
かなり高い確率でカビのリスクがあります。吸湿シートで湿気を溜めないようにするか、ハニカムシート等でブナのスラットとマットレスの間に空気層を設けることが重要です。
カビの心配はありませんが3~5cm程度の薄いマットレスでは、スラットが身体に直接感じられるために、厚手のウール敷ふとん等が必要です。いずれにせよこの場合は、フィッティングが必要かと思います。
ウッドスプリングをフレームに載せるのではなく、落とし込んで使えるベッドフレームを用意しました
ひのきType-1 滋賀県長浜市産ひのき無垢
ナチュールフレックス ウッドスプリング(下板はオプション)
シングル 100×200×10㎝ 143,000円
セミダブル 120×200×10㎝ 181,500円
シルバーネス ラテックスマットレス
シングル 100×200×9㎝ 115,500円
セミダブル 120×200×9㎝ 151,800円
片面馬毛シルバーネス ラテックスマットレス
シングル 100×200×10㎝ 143,000円 普通・硬め
セミダブル 120×200×10㎝ 187,000円 硬め
馬毛ラテックスマットレス
シングル 100×200×10㎝ 販売終了
セミダブル 120×200×10㎝ 165,000円
馬毛羊毛マットレス
シングル 100×200×10㎝ 143,000円
専用ベッドフレーム ひのき(専用下板付)
シングル 1055×2115×720㎝ 104,500円
セミダブル 1255×2115×720㎝ 124,300円
ワイドキング 2055×2115×720㎝ 242,000円
ヘッド無し・棚付き・コンセント付きなど別注可 お問い合わせください
お問い合わせ先
〒526-0052
滋賀県長浜市神前町9-11(仮店舗)
TEL. 0749-62-0057 FAX. 0749-62-0094
Mail :info3@sleep-natura.jp