睡眠改善をうたった睡眠サプリメントが増えています
最近、テレビや新聞のCMで睡眠を改善する睡眠サプリメントを目にすることが多くなりました。OECD先進国でも日本は韓国と並んで睡眠不足の国。もはや国民病ともいえる状態です。
特にスマートフォンの普及が輪をかけています。スマートフォンを長く見つめていると睡眠ホルモンともいえるメラトニンの分泌が抑えられてしまい、寝る前に脳への光刺激が強いために、睡眠そのものが浅くなる傾向にあります。
そんな睡眠不足を改善しようと、さまざまな睡眠を改善するとしたサプリメントが出てきました。グリシンやGABAなどをはじめとして、さまざまなタイプが出ています。
サプリを取る前に、生活習慣と睡眠環境を整えませんか?
サプリメントの効果を否定するわけではないが、順番が逆では?
睡眠サプリメントは大手のメーカーも参入して、その効果をうたっています。ただ、本当の解決を考えるのであれば、生活習慣を見直し、寝具などの睡眠環境を整えることが先ではないでしょうか? サプリメントはあくまで補助であり、根本を見直すべきと考えます。
生活習慣の見直しが第一
ヒトは動物です。動物はさまざまな体内リズムで活動します。睡眠もその一つです。このリズムが狂うと、睡眠不足だったり、免疫が低下したり・・・さまざまなココロとカラダの問題が出てきます。
- 夜はスマホやゲーム、パソコンなどを使わない
- コーヒーなどを寝る前に摂取しない
- ぬるめのお風呂にゆっくり入る
- 毎日決まった時間に寝て、起きる
このように、睡眠習慣を改善することで、睡眠改善をすることができます。
寝具などの睡眠環境を見直す
寝室の光環境や、音、臭いなど睡眠を阻害する環境を整えます。
最も効果的なのが寝具の見直しです。眠れないということで医療クリニックでPSGで睡眠状態を図ったところ、そこのマットレスが良かったのでぐっすり眠れた、なんて嘘のような話もあるぐらいです。自分に合った寝具を使うことで、睡眠が劇的に改善することがあります。
一月3000~5000円のサプリを飲む前に、その価格で寝具の改善を
睡眠サプリにもいろいろありますが、安いものではひと月分が2,000円、一般には3,000~5,000円ぐらいのものが多いようです。高いものは6,000円以上にも・・・・。
ところが、1月5,000円もかけていながら、一方でスーパーで購入したペラペラの安い敷ふとんを使っているという方も意外にいらっしゃるのです。
こんな話があります。不眠を訴えて睡眠外来に来た患者さんが、睡眠ポリグラフ検査をしたところ、マットレスが良かったのでぐっすり眠れた。つまり、身体に合った質のいい寝具をお使いでなかったということですね。
まず、寝具の改善を行いましょう、目安は1日100円から
寝具は10年ぐらい使ってらっしゃる方がざらにいらっしゃいます。せめてサプリの金額の3~5年分を寝具の改善に使ってはいかがでしょうか? 1日100円ぐらいのつもりでお考え下さい。長い目で見れば、十分元が取れるのです。
睡眠生理に基づいた、自分に合った寝具を選ぶ
ところが、何を選べばいいのかを筋道立てて説明してくれる店は意外に少ないのです。暑がりと寒がり、仰向け寝と横向け寝 等々体格や体質によって、それぞれの最適は異なります。カウンセリングをしながら、最適な寝具をお選びください。