必読:自分に合うマットレスをどうやって選ぶのか

自分に合うマットレスをどう選ぶのか

どうやってマットレスを選んだらいいのか判らない

私どもの快眠カウンセリングで最も相談が多いのがマットレス選びです。高反発マットレスが良いのか、低反発マットレスが良いのか、はたまたポケットコイルスプリングマットレスはどうなのか・・・

全ての人に合うマットレスはありませんが・・・

男性・女性、暑がり・寒がり、体重やBMIの違い、腰痛持ち・・・人はそれぞれ多様です。1つのマットレスで全ての人に合う、なんてことはあり得ません。靴のことを考えたら、良くわかりますよね。

数値計測しても、答えがみつかるわけではない

背骨や頸椎の形を計測したり、体圧分散計を使ったり 身体を計測して、それに合わせた寝具を作る・・・というのもあります。枕が代表例ですが、BMIや筋肉量、体質や寝姿勢などさまざまな要素を組合わせて選ぶことができるシステムはありません。

睡眠計が手頃に手に入るようになりました。マットレスに組み込んだ製品も発売されていますが、確かに睡眠の状態はわかります。それを、どのように解決すれば良いのかについての答えは用意されていないことがほとんどです。

マットレスをどのような視点で選ぶのか 長年の取り組みから得られた考察

マットレスを選ぶ際に、どのように考えればいいのかと長年取り組んでまいりました。快眠カウンセリングと快眠フィッティングを行なうことで、9割以上のお客さまに睡眠の改善を実感いただいています。さて、そこから得られた経験からいいますと、次の2点の取り組みをどう考えるかです。

  • 快適に眠るためのマットレスの機能をどのように満足させるか
  • 長期間使って性能を維持することができるか

これに加えて、今日では持続可能な社会を実現するためのSDGsの考え方から、製品ライフサイクルにおいて、CO2の削減やプラスティックの削減などを含めた環境負荷を低減させることが求められます。つまり

  • 持続可能な製品サイクルが考えられているか

これも重要な視点です。

快適に眠るためのマットレスの機能をどのように満足させるか

まずこちらをごらんください

自分に合うベッドのマットレスとは? 自分に合うベッド用マットレスはどのようにして選べばいいのでしょうか? 仰向け寝中心か、横向き寝中心か 体格や体重はどの程度か 体質は、寒がりか暑がりか、あるいは両方か そ...

畳やフロアで使う場合も基本的な考え方は同じです。つまり次の3つの要素が重要です。

  • 背骨を正しい自然な姿勢で支えること
  • 適度な体圧分散と寝返りのし易さを両立すること
  • 温度33℃湿度50% 快適な寝床内温湿度を保つこと

これらは目標ではありませんが、快適な睡眠を得るためには、この考え方でマットレスを選ぶことが、重要だと考えています。逆に言いますと、この3点に十分に配慮したマットレスがまだまだ少ないのです。

私たちは、この3つの要素に加えて

  • 使用感が快適である(=官能性評価が高い)

ということを求めています。過去にある有名なメーカーが、睡眠環境の研究の成果として快眠ルームやベッドを発売したことがありましたが、使っているシーツがごわごわで、とても「快適」とはいえませんでした。ヒトは数値だけで寝るわけではないのです。

睡眠には精神的な安定も有効ですから、肌ざわりが良いなどの触感を含めた官能性を高めることも、睡眠の改善につながると考えています。

長期間使って性能を維持することができるか

一般にウレタンなどのマットレスは5~7年、金属コイルのマットレスは10年を目安に交換するのがベストといわれています。

しかしながら、現実には15年ぐらい、あるいはさらに長く使用されているケースがほとんどです。マットレスは全体重を1日6~7時間支えるわけですから、当然性能が劣化します。「へたる」というのが一般的な言い方でしょう。

品質の低いものだと数年でヘタリ始めます。いや、高品質のものでもヘタリは必ずでますし、当然のことながら体重50kgの方と体重80Kgの方では、重い方が早くヘタリます。

一気にへたるわけではありませんから、ヒトもヘタリに慣れてくることもあり、違和感を感じない方も多いのです。ただ、そういう方でも、新しくマットレスをフィッティングすると「今までのと全然違う」というお言葉をいただきます。

長期間使うためには、次の3つがポイントです。

  • ヘタリの少ない高品質の素材を使う
  • 劣化した部分を交換したりすることができる
  • 硬さなどをあとから調節することができる

ヘタリの少ない高品質の素材を使う

マットレスに限らず、家でもクルマでも品質の高いものは、当然耐久性も上がります。もちろんシルクのように、快適さの代わりに耐久性に目をつぶる必要がある素材もありますが、羽毛も良い品質のものであれば、数回のリフォームに耐え、中には50年以上つかえるものもあります。逆にコストをぎりぎりまで削減すると、耐久性までは考えられていないことが多いのです。

ラテックスフォームがウレタンよりも優れているのは、高反発と低反発の間のバランスが良いということもありますが、素材密度が高く、ヘタリが少ないことも大きな理由です。(とはいえ、低品質な原料と発泡技術で仕上がったラテックスはヘタリが早かったりします)

劣化した部分を交換したりすることができる

高反発ウレタン、低反発ウレタンなどのウレタン素材やエアウィーブなどの中空構造素材は、金属コイルスプリングなどに比べると、どうしても劣化が早くなります。

例えば、ウレタンの1枚もののマットレスだと、一番荷重のかかる臀部がへたってしまうと、交換しか手がありません。ところが、3分割の三つ折マットレスであれば、3つのパーツをローテーションすることにより、長く性能を維持することができます。

オリジナルの3レイヤーマットレスⅢジェルトロンマットレスなどは、劣化した場合、そのパーツだけを取り替えることができます。

ラテックスをクッションに使ったウッドスプリングも、中のラテックスを新品に交換することで、元の寝心地に戻すことができるのです。

硬さなどをあとから調節することができる

「試した時は良かったんだけどなぁ」このような話は枚挙に暇がありません。特に、体圧分散を優先させたふんわり系マットレスに多いように思われます。

ウッドスプリングにはいろいろ種類がありますが、質の良いタイプは、身体のカーブに合わせて硬さを変更することができます。体重や体格が変わってしまっても、硬さを調節することで、ある程度の対応が可能となります。

やっかいなのは、昨今増えた複合素材のポケットコイルマットレスです。厚みが28~40Ccmぐらいもあり、凝った構造になっていますが、一部がへたってしまうと、一体型で中身の交換ができないために、対処が難しくなります。

持続可能な製品サイクルが考えられているか

SDGsが拡がってきました。地球温暖化防止のためにカーボンニュートラルが国策として定められ、海洋性プラスティックの低減が叫ばれています。

粗大ゴミの代表が寝具やマットレスといわれます。昨今の寝具は合成繊維やその複合素材を使ったものも多く、リユースやリサイクルを難しくしています。

  • 長く使うことができる素材を選ぶ
  • 分別可能でリユースやリサイクルを進めやすい素材を選ぶ
  • 生分解性で最後には土に還ることができる素材を選ぶ

この視点から考えますと、低品質な金属コイルのマットレスが最も多くの問題を抱えています。棄てることも難しければ、再生はさらに難しいのです。

つくる責任 つかう責任 私たちは低炭素社会づくりをめざして 寝具のグリーン購入、SDGs推進にとりくんでいます フランス・パリで、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で、CO2削減をめざしての大枠の合意が得られました。...

私たちが天然素材100%由来の、ウッドスプリングシステムをおすすめする理由

ナチュールフレックスセット

このような考え方から、私たちはウッドスプリングを使ったマットレスシステムをおすすめしています。

必要な3つの機能を役割分担して、快眠を実現する

先に挙げた、マットレス4つの機能を、役割分担して支える構造になっています。

  • 背骨を正しい自然な姿勢で支えること → ウッドスプリング
  • 適度な体圧分散と寝返りのし易さを両立すること → ラテックスマットレス
  • 温度33℃湿度50% 快適な寝床内温湿度を保つこと → 羊毛ベッドパッド・敷布団
  • 使用感が快適である(=官能性評価が高い) → 羊毛ベッドパッド・敷布団

一体型にすると、部分的に問題が出た場合に全部を諦める必要がありますが、役割を分割することで、その部分のみの改善や交換などで済みます。

多層構造なので、1つのパーツに負担を与えず長く使うことができる

ヘタリは、主に変形が続くことで出やすくなります。体重を3つのパーツで分散して受けることで、それぞれのパーツの変形を少なくし、長く性能を維持することができます。

ウッドスプリングは硬さを調節することができる

ナチュールフレックスウッドスプリングやミルフィエレメントウッドスプリング、RELAX2000ウッドスプリングなど、現在扱っているウッドスプリングは基本的に硬さを調節することができます。

このことにより、寝姿勢や体格に合わせて、背骨を自然な状態に調節することができます。太ったりなど体格が変わっても調整可能ですし、購入後、最初の約1ヶ月ほどは身体を慣らしていただきますが、その後には自分でも微調整が可能です。

天然素材100%由来なので、生分解する

例えばナチュールフレックスウッドスプリングとシルバーネスラテックスマットレス、ビラベック羊毛ベッドパッドの組合せの場合

ナチュールフレックス  木材(ブナ)・綿(側生地)・ラテックス(クッション)

シルバーネスマットレス ラテックス(中のフォーム) テンセル(側生地+中わた) 馬毛(馬毛シート入りの場合)

ビラベック羊毛ベッドパッド  羊毛(中わた)・綿(ニット面)・リネン麻(麻面)

ほとんどの素材が天然由来です。(テンセルはユーカリの再生セルロース繊維)

金属やウレタン等の複合素材である一般的なマットレスに比べると、長く使えるだけでなく、分別も簡単で、廃棄時にも環境負荷が非常に少ないことがわかります。

ウッドスプリングとは ウッドスプリングは主にヨーロッパで使われている、木とラテックスフォームを使ったサスペンションの組合せで背骨や身体が自然な寝姿勢を得られるように調節することができるものです。 なぜウッドスプリングなのか もとも...