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快眠できる自分に合ったマットレスの選び方(ベッド編)

目次

自分に合うベッドのマットレスの選び方

自分に合うベッド用マットレスはどのようにして選べばいいのでしょうか?

  • 仰向け寝中心か、横向き寝中心か
  • 体格や体重はどの程度か
  • 体質は、寒がりか暑がりか、あるいは両方か

その他にも、脊椎や頸椎にトラブルがあるか等の要素もありますが、一般的に自分に合う敷寝具選びはこの3つがポイントです。この3つを考慮した上で

  • 実際に自分が寝て快適に感じるか
  • メンテナンスはし易いか
  • 耐久性があって長く使えるか

このように実際の使い心地も考えて選ぶことになります。

寝姿勢は仰向け寝中心?横向き寝中心?

ヒトは寝返りをするので、仰向け寝だけ、横向き寝だけということはありませんが、マットレスを選ぶ上では、どちらがメインかは大きなポイントとなります。

中には、仰向け寝で寝たいけれども寝具が合わないので横向きに寝ているなどのケースもありますので、自分の状況を今一度確認ください。

うつぶせ寝は少数派ですが、基本的に胸を圧迫して呼吸がしにくい寝姿勢ですが、基本的に仰向け寝と同じ考え方で選びます。

体格や体重はがっちり?ふっくら?やせ型?

がっちりした体格で筋肉がしっかりある方と、筋肉量が少ない方では、選び方が異なります。がっちりした方は、敷の反発がしっかりあった方が好みの方が多いですし、一方筋肉量が少ない方は、体圧分散性を重視する必要があります。

体質は、寒がり?暑がり?、あるいは両方?

一般論ですが、女性は寒がりで冷え性の方が多く、男性は暑がりの方が多い傾向にあります。また寒がりで暑がりという方も少なくありません。

特にマットレスで身体に直接当たる部分の保温性・吸湿発散性など、快適さに直結する部分の構造が重要になります。

快適な温湿度を得るには、寝室や住宅の環境も大きく影響しています。部屋の断熱性や気密性、空気の循環性、日当たり、床や壁の素材、照明の色温度等睡眠に影響を与える要素は多いのです。睡眠環境も含めた寝具選びが必要です。

大切なのは、実際に自分が寝て快適に感じるか

どれだけリクツで正しくても、自分が快適に感じることができなければ、良い睡眠を得ることはできません。マットレス自体の寝心地はもちろんのこと、肌に直接触れる、カバーやシーツ、毛布類の素材や品質も快適性に大きくかかわります。

メンテナンスはし易いか

長く使うには、メンテナンスが重要です。日常片づけることの多いフロアー用寝具に比べるとベッドのマットレスは手入れをつい怠りがちになります。定期的なローテーションも必要になりますし、敷寝具はホコリなどもたまりやすいので注意が必要です。

耐久性があって長く使えるか

どれだけ素晴らしいマットレスであっても数年でへたってしまうのでは問題です。特に体重が重い方は寝具に対するストレスも多いので、長く使える素材選びが重要です。

ベッド用マットレスに求められる6つの機能を理解する

ベッドのマットレスを選ぶときに、「体圧分散」「寝返り」などの機能がありますが、大切なことは睡眠時身体にストレスを与えないように、必要な機能のバランスを取ることです。 ベッドのマットレスに求められる機能は6つです。まず大切なのは背骨の保持。ヒトの体を司る神経は背骨を通っています。背骨が曲がったり、無理な力がかかると、身体に悪影響を及ぼします。

1.背骨のS字カーブを正しく保持する(特に仰向け寝)

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敷布団の基本は背骨のS字カーブを正しく保持することです。 左のように自然な直立姿勢では、ヒトの背骨はゆるやかなS字カーブを描いています。睡眠時にはこのカーブが同じようになるように支えることが基本となります。

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このように、腰が落ち込むような敷布団は、背骨の状態が「く」の字型になりやすく、腰痛の原因にもなります。それゆえ、硬い布団が体に良いといわれてきました。しかしながら今日では硬いだけではだめなことが分かってきています。  

2.背骨が真直ぐになるよう支える(横向き寝)

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横向き寝の場合、横から見て背骨が真直ぐになることが必要です。

横向き寝の場合は肩や腰など身体の出っ張り部分が大きく、硬いふとんだと圧迫を受けて背骨が真直ぐになりにくいだけでなく、肩の周りの筋肉にストレスをかけて、肩こりなどの原因にもなります。

肩の部分をソフトに受けて、姿勢がくずれないようにすることが求められます。  

3.体圧分散して均等に支える 4.寝返りが打ちやすい適度な硬さ

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ヒトの体重は身体の部分で8割近くの荷重がかかるわけですが、1.で背骨が曲がるからといって硬い布団で寝ると、出っ張った部分に荷重がよけいにかかります。

すると、この部分で血流が悪くなりますから、それを防ぐために寝返りを打つようになっています。

寝返りが多いと、睡眠の深さは浅くなってしまいますので、適度に体圧分散して、身体全体で支えられるようにすることが大事です。

一方で、低反発マットレスのように体圧分散が過ぎると、今度は寝返りが打ちにくくなります。寝返りには適度な反発が必要ですから、高反発でもない、低反発でもない適度にバランスの取れた敷布団が重要なのです。

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しばしば体圧分散図というのが出てきます。

もちろん体圧分散が優れている方が良いのですが、柔らかい寝具を使えば体圧分散は向上します。しかし、その一方で寝姿勢が崩れ、寝返りが打ちにくくなるなど、その他の機能を犠牲にすることが多いのです。最初に述べたように、バランスが大切です。

5.汗を素早く吸放湿して、 6.熱を逃がさず保温する
快眠の条件は温度33℃湿度50%

快適な寝床内の温湿度は33℃50%といわれます。

33℃というのは、体表面の温度のことで、マットレスなどの寝具は体温によって温められ、体表面温度で均衡します。この時に問題になるのは湿度です。

ヒトは一晩に200~800㏄の水分を不感蒸散によって放出します。また発汗する特は背中が多いので、湿度が高まると不快指数が上がり、快適な睡眠が得られなくなります

また、最近ではフローリングに直接マットレスを敷いて寝るというケースが多いのですが、マットレスが薄いと、下図のように熱が逃げやすいという問題があります。

加えて、湿気は下に貯まろうとするので、フローリングとマットレスが密着しているとカビが生えやすくなります。ベッドフレームを使う場合でも、ベッドフレームの通気性が悪い場合もカビに注意する必要があります。

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マットレス単体でなく、下にウッドスプリングのような通気性の良いものを使うことにより、下図のように汗の吸湿発散が適度に行なわれるようになります。同時に保温力もアップします。  

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快適な温湿度を保つには、ベッドパッドの役割が非常に重要となります。ペラペラの薄いベッドパッドでは、その機能を果たしません。マットレスの上にシーツだけと説明されているケースが多いのですが、これは正しい使い方とはいえないのです。

極上のベッド用マットレス選びを極めるとこうなります

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マットレスを選ぶときに大切なのは身体との相性と、 購入した後からでも調節ができるということ

マットレスは1日6~8時間、一度購入すると10年以上使うことがほとんどです。つまり、10年間だと25,550時間もの長い間、身体を正しく支えることが必要です。ストレスのない眠りを得るためにも、自分の寝姿勢にあった、マットレス選びは重要です。

マットレス選びは基本的にカウンセリングを受けていただき、いくつかの提案の中から選んでいただくことになります。

最も重要なことはマットレスとの相性です。どれだけリクツで良いといわれても、使い心地が自分に合っていなければ毎日気持ちよく使うことはできません。

ウッドスプリングで、身体のS字カーブを調整し支える

調節ができるということは重要です。毎日使うものですし、年数が経てばマットレスのへたりもでてきます。購入時には「これで良いかな?」と思っても、実際に使い始めると調整したくなるケースも少なくありません。

そこで、耐久性が求められると同時に、硬さを調節できるようなものが望まれます。ウッドスプリングは、耐久性と調節ができるという点で、非常に優れています。 特に横向き寝の場合は肩の出っ張りをうまく受け止める必要があり、ウッドスプリングがおすすめです。

Relaxナチュールフレックス・ウッドスプリング(最も調節幅が大きい)

ナチュールフレックス・ウッドスプリングは両端と中央部の両方でスラット(木の板)を支えながら、硬さを調節できるので、調節幅が大きいのと耐久性が高いのが特徴
仰向き寝用に臀部は硬め設定横向き寝用に肩を抜いた設定

寝心地を決めるマットレス

ウッドスプリングで寝姿勢や体格に合わせて、身体のカーブを調節します。その上に組合せるマットレスは寝心地を決めます。反発の強さや沈み込みのスピードなど、相性や好みに合わせて選びます。

横向き寝だと、肩の圧迫を減らして、身体に合わせて沿うように体圧分散できる、ソフト目のマットレスが人気ですし、逆に仰向き寝の場合は、表面の反発力が高く、しっかりした感触のマットレスが好まれる傾向にあります。

いずれにしても個人差がありますから、実際のお試しいただくことが大切です。

表面がソフト目で硬さとのバランスが良く、横向き寝にも適しているビラベック・ミルフィラテックスマットレス
ラテックスの上に馬毛シートを載せ、表面のしっかり感と通気性を実現した、当店オリジナル馬毛ラテックスマットレス
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羊毛ベッドパッドを忘れないで

大切なのはその上に載せるベッドパッドです。よくマットレスの上にシーツだけを使っているケースがありますが、睡眠生理からいえば正しくありません。マットレスだけでは、快適な寝床内温湿度である33℃50%を調節することができません。

多くのマットレスは、ウレタンであったり合成繊維であったり、その上のカバーも同様のものが多く見られますが、素早く温湿度を調節することはできません。ポリエステルわたのベッドパッドでは汗を吸収することができませんので、マットレスには吸放湿に優れた羊毛わたのベッドパッドが最適なのです。

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眠りのプロショップSawadaではドイツ・ビラベック社の羊毛ベッドパッドかもう少し厚手の羊毛敷布団のどちらかをおすすめしています。これは、ニット生地により通気性が良いための汗の吸収発散性能が高いことと、夏は熱をこもらせないように、もう片面にリネン麻を使っているためです。

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ラテックスと低反発ウレタン、高反発ウレタン いったいどれがいいのか?

オールマイティのマットレスは無い-自分に合ったマットレスを探す

最初に述べておかなければならないことはオールマイティの寝具は無いということです。それぞれの寝具には長所と短所があります。その特徴を理解した上で、自分に合ったマットレスを探さなければなりません。

巷にはさまざまなマットレスがあふれていますが、眠りのプロショップSawadaはコンセプトとして金属コイルのスプリングは使用しません。電磁波や地磁気への影響、加えて環境への負荷を下げるためです。

マットレスは上に乗せるベッドパッドで寝心地は大きく変化する。ベッドパットは必須で、一緒に評価すること

よくビラベックの羊毛ベッドパットをお使いの方から「ベッドパッドを代えただけで眠りが良くなった」という声をお聞きします。試し寝をする場合にはベッドパッドと組み合わせた状態でお試しいただくことを推奨します。 通常はシングルでウール1.5kgでいいのですが、寒がりの方は3kgぐらいのを使った方が気持ち良く眠れるでしょう。

低反発ウレタンの長所と短所

低反発ウレタンはテンピュールやトゥルースリーパーなどに代表されます。アメリカNASAの宇宙船の研究から生れたヴィスコエラスティックフォームを使ったマットレスです。特徴は体圧分散性が良いことです。欠点は重いことと、通気性が悪く蒸れやすく、寝返りが打ちにくいことです。

低反発ウレタンはメモリーフォームともいわれるように、身体のラインに従って変形します。この結果、身体に密着することになり、身体から発散される汗の吸湿発散が著しく妨げられるために蒸れが大きく寝苦しくなりがちです。

高反発も含めてカタログには、しばしば「オープンセル構造で通気性が良い」と表示されていますが、確かにオープンセル構造は通気性が良いのは事実ですが、かといって風が通るようにさらっと爽やかか、というと随分違います。実際にはウレタン系は通気性は弱いと考えてください。この点に関しては、中が中空の金属コイルに対する最大の欠点です。

また、低反発ウレタンは温度で硬さが変化するために、冬は硬く夏柔らかくなりますが、これも寝心地の面からいうと芳しくありません。蒸れやすいという最大の欠点と、耐久性に不安があるために眠りのプロショップSawadaでは低反発ウレタンについては否定的な考え方を持っています。ホテルのような温湿度が一定に保たれる場所ではいいかもしれません。

高反発ウレタンの長所と短所

高反発ウレタンはマニフレックスやシュララフィアなどが代表的です。ムアツやAirなどもこの分類に入ります。低反発やラテックスに比べると、マットレス表面の弾性が高く体圧分散性能は落ちます。寝心地は硬めが多いのですが、低反発に比べると寝返りがしやすく、寝姿勢が崩れにくいのが特徴です。

マニフレックスのマットレスには10年、12年保証が付いており「10年使えます」と謳って販売しているところもありますが、これについては正しく理解する必要があります。

保証されるのは「変形保証」で「弾性保証」ではありません。 変形保証は型崩れなど、例えば最初は14cmあったものが12cmになってしまったという場合ですが、これは通常ほとんど起きることはありません。

一方弾性は変化します。いわゆる「へたり」でこれはあらゆる敷寝具には避けることができません。つまり見た目では変化が無いけれども、弾性が低下すると、実際に寝た場合に一番重い腰部が重量で沈みます。

弾性変化とはこの沈み込み方が変わることです。これについては保証はありませんが、寝るとへたったと明快に感じられますから、あまり保証年数にこだわらないことです。

正反発-ラテックスフォームの長所と短所

シルバーネス ラテックスマットレス

ラテックスの特徴は高反発でも低反発でもない程よいバランスの体圧分散性能、重量が変わっても中心部を水平に保持できる保持性にあります(下図参照)。

低反発・高反発を含めた中では、寝心地のバランスが最も優れていると云えるでしょう。

欠点は重いことで、それも密度が高いほど重量が増えます。特にダブルサイズはおすすめできません。クイーンサイズ(80cmを2本)のように重量を分散した方がいいでしょう。

抗菌性能が高いので、ニオイが付きにくく、カビの発生も抑えられます。 ただし、ラテックスフォーム本体にカビは生えにくいのですが、周りのカバーはそうでないので過信は禁物です。

ラテックスは原料のゴム樹液の品質が大切

また、ラテックスは天然素材であるために、原料のゴムの樹液の品質に大きく左右されます。

以前にスイスのラテックスフォーム工場を訪れた際に「個人農場のものが品質が良い」と聞きました。羽毛などでもそうですが、丁寧に手間をかけて育てる個人農場に良いモノが多いのです。

ラテックスは発泡技術が品質を左右する

ゴムの臭いが気になる場合もあります。ヨーロッパのラテックスフォームは製造技術が良いのか臭いはほとんど気になりませんが、東南アジアや中国で作られたモノには結構臭いが強い製品もあります。

また、ラテックスフォームは均一に発泡させる技術が差を分けます。ラテックスならどれも同じというわけではありません。

天然ラテックスの定義とは

天然ラテックスでなく合成ラテックスもあります。

一般には

  1. 天然100% ナチュラル100%ラテックス  これは100%天然です
  2. 天然ラテックス 天然ラテックスが80%以上なら表示できます
  3. ラテックス 天然ラテックスが80%未満 あるいは 全て合成ラテックス

最も良いモノは天然ラテックスです。しかし、品質の悪い天然ラテックスを使うのなら、合成ラテックスの方が安定していておすすめの場合もあり、単にラテックスだからといって一緒にしない方がいいでしょう。

耐久性とカビの問題

耐久性を向上させるためには、重ね使用で圧力を分散して変形量を減らす

一律に何年使えるかというのは難しい質問です。体重40kgの方と80kgの方では、あきらかにマットレスに対するストレスが大きく異なります。

低反発ウレタンは変形量が多いので、へたりやすい傾向にあります。

一方、高反発ウレタンも、使っていると重量のかからないところは最初と同じ反発力を持っていますが、体重がかかる部分は次第にへたってきて、その結果、お尻が落ち込み寝姿勢の正しい保持が難しくなります。

これらの問題は、スノコでなく、ウッドスプリングなどを併用することによって、体重を分散して支え、マットレスの変形量を少なくすることで耐久性が向上します。

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通気性を十分に確保してカビ対策を行なう

カビは現代に日本において最大の問題です。最近の住宅は非常に気密度が高く、湿気の循環が難しい構造になっています。

それゆえに、特に厳冬期で温度が低いと空気中の飽和水蒸気量が減るために、結露しやすくなりカビは発生しやすくなります。もちろん、フローリングにマットレスを直接置いて使うという方法は最も危ないといえるでしょう。スノコでも安心できません。

ウッドスプリングが木の巾が狭いので最もカビが生えにくい状況になります。ラテックスは抗菌性が高いためにリスクは低いのですが、いずれにせよ、吸湿シートなどでカビ対策を行うことを強く推奨します。

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迷ったらメールでご相談、または 無料のWEB快眠カウンセリングを

メールinfo3@sleep-natura.jp にてご相談をお受けしております。 眠りのプロショップSawadaでは無料のWEB快眠カウンセリングのサービスを提供しています。寝具選びに迷ったら、まずはカウンセリングから

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