睡眠を改善するには - 睡眠のしくみを知ることから
日本人の5人、いや4人に1人は睡眠の問題を抱えているといわれています。睡眠を改善するには、まず眠りのメカニズムを知ることが重要です。
滋賀医大の調査によれば、眠りのメカニズムを知る(睡眠衛生の講習)だけでも、睡眠が改善されるのだそうです。医学的に見ると睡眠の世界は、まだまだ判らないことも多いと聞きますが、まず基本的なことを学んでみましょう。
1.ヒトはなぜ眠るのでしょうか?「疲れたから眠る」「夜になったら眠る」
4.睡眠とホルモンの関係-メラトニン、成長ホルモン、コルチゾール
5.睡眠中の体温と発汗について-最初のノンレム睡眠で最大の発汗
年齢によって睡眠の問題は異なる
眠りのトラブル-睡眠障害
・睡眠リズム障害-昼夜逆転など
・過眠症(ナルコレプシー)
21世紀に残された最大の謎「睡眠」
「睡眠は21世紀に残された最大の謎の一つで、たとえばノンレム睡眠とレム睡眠はなぜあるのか、そうしてスイッチされるのかさえまったくわかっていません。
20年前にこの研究を始めた時、20年後には一山越えると思っていましたが、まだ小さな山を越えただけで、これから何十年かかるかわかりません。(中略)
睡眠の異常というのは、この10年から20年の間に認識されてきて、文明社会の5人に1人、あるいは4人に1人は睡眠に問題があるといわれています」
(滋賀医大ニュース2006年発行第9号巻頭対談で大阪バイオサイエンス研究所理事長 早石修先生の発言から引用)
睡眠と睡眠環境に関する研究
大きく分けると睡眠医学系と睡眠環境工学系の2つに分けることができると思います。
日本睡眠学会は睡眠医学の立場からの研究が多く、医学者がほとんどです。滋賀医科大学睡眠学講座の大川教授、宮崎教授も睡眠学会の主要メンバーをなさってます。また、日本生理人類学会や日本心理学会等のいくつかの学会でも取り組みが行われています。
一方、日本睡眠環境学会は人間工学的に睡眠環境を考えようというアプローチです。睡眠と寝具や寝室との関係、寝具の性能評価などが研究されています。