毛布を使っていて、暑くなって蹴飛ばしたことがありませんか?
快適な寝床内は温度33℃湿度50%といわれます。冬は寒いので、一刻も早く温度を上げる必要がありますので、保温性の高い毛布が必要となってきます。
アクリルやポリエステル(フリース含む)の毛布は、確かに暖かいのですが、汗を吸うのが苦手です。吸放湿性が悪い毛布は、湿度が高くなって蒸れてしまうのです。
具体的にいいますと、寝具の温度が10℃だとします。ヒトが布団に入ると、身体の体温を使って33℃に向けて寝具を温めます。ヒトの皮膚表面温度は32.5℃ぐらいで、この温度が均衡するまで寝具は温められます。ウールを含め、アクリル、ポリエステルなどの毛布を使うと暖まるのが早いのです。ところが、寝具の温度が33℃に達すると、今度は湿度が問題となります。
典型はアクリルやポリエステルの2枚合わせ毛布です。寝具の中が蒸れると、不快感が増すので、思わず毛布を蹴って、外気を入れて温度を下げることを無意識にしていまします。
毛布を選ぶには、単に暖かいだけでなく、暖まったあとの湿度をうまく調節する素材を選ぶことが重要なのです。
快適な眠りにはどのような毛布を選べば良いか
快適な睡眠環境を作るには、天然素材の毛布が一番
昨今、高気密高断熱住宅が増えました。理想的な睡眠環境とされる温度33℃湿度50%を実現するためには、上述したように湿度の調節が大切になってきます。ウールやカシミヤなどの獣毛、シルクなどの動物性繊維の毛布が一番快適な環境を作ってくれます。
綿毛布は吸湿性が良いが、保温性に問題
綿毛布も多くみられます。確かに吸湿性は良いのですが、即温性や保温性はウールなどと比べるとどうしても劣ってしまいます。綿は放湿性が悪いので、こまめに干して乾いた状態にしておくことが大切です。
お手頃な、綿アクリル混毛布
日本にはほとんどありませんが、ヨーロッパでは綿65%アクリル35%といった、綿が多めの綿アクリル混紡の毛布があります。比較的に軽く、綿の吸湿性とアクリルの保温性のバランスが優れています。10,000円前後でお探しでしたら、ドイツ・IBENA社の毛布などはおすすめです。
毛布の使い方は、本来は掛け布団の下です
アクリルやポリエステルなどの毛布なら、布団の上でもいいのですが、それなら毛布である必要はありません。毛布の良さは接触温感ですから、布団の下に使うのが本当です。テレビ等で間違えられて報道されています。
保温を重視するなら敷き毛布選びも大切です
保温の基礎は敷寝具にあります。そのため、天然素材のムートンシーツや敷き毛布選びも重要となってきます。
おすすめ毛布その1 カシミヤ毛布
軽くて、すぐに暖まり、肌ざわりが良い。毛布の条件を全て満たしているのがカシミヤ毛布です。値段はお高めですが、一度使うとその違いが良くわかります。
おすすめ毛布その2 ファータイプのウール毛布
毛足の長いファータイプのウール毛布は、保温力が抜群です。ウォッシャブルタイプが多いので洗濯も楽なのが嬉しいところでしょう。
イトリエ ウールファー毛布 33,000円
毛足の長いファータイプ、保温力抜群で家庭洗濯できます。
140×200㎝ 33,000円(税込)
軽量タイプのウール毛布
イタリア・マルゾット社超軽量のウール毛布 39,600円
イタリアの名門マルゾット社が2019年にリリースした軽量のウール毛布です。ソフトなラムウールを使い、重量はわずかに935gとカシミヤ毛布並みの重量で、一般的なウール毛布より30%軽量です。現在はベージュはもう少し濃いライトブラウン色になっています。
AFLODITE シングル 39,600円(税込)