マスクをしなくちゃいけなんだけど、夏に向けてマスクは蒸れるし暑い
コロナウィルスの感染防止のためにマスクの着用がマナーになってきました。ところが、初夏を迎え暑くなってくると、不織布のマスクにせよ、ガーゼのマスクにせよ暑くて、蒸れやすくなります。
加えてマスク高。年初の価格はどこへいったの?というぐらい本来使い捨ての不織布のマスクでも1枚あたり70~80円近い価格に跳ね上がっていて、毎日取り替えるのもちょっとしんどい、という方も少なくないと思います。
不織布のフィルターを使っている人が「それでも暑いんだよね」というところから、麻を使えば快適になるのでは、と思いつきました。
麻生地でマスクをつくることもできるんですが、コストが高すぎて多くの方に使っていただくにはきつい。マスクのパッドシートなら、できるだけ多くの人に手軽に麻の良さを実感してもらえるのではないか、麻の寝具の販促にも役立つだろうという二兎追い計画です。
夏に爽やかで蒸れにくい麻
麻にはラミー麻(苧麻)、リネン麻(亜麻)、ヘンプ麻(大麻)などいろいろ種類がありますが共通している利点は
- 湿気を吸うのが早く、しかも乾きも早い
- 熱伝導性が良く、熱がこもりにくい
- 抗菌性がある
- 汚れにくい
このようにマスクにするには最適な繊維といえますが(その代り冬は寒い)、生地が高いのも難点です。
140番手の極細番手の軽量なラミー麻生地
たまたまというか、いつも懇意にしている麻生地メーカーさんがラミー麻140番手という細番手の訳あり生地-2mごとに5mmぐらいのキズがある-をなんとか買ってもらえないかと頼まれて、「そのうちなんかに使えるかなぁ」と在庫していた生地がありました。この生地、ハンカチにすると凄く気持ちが良いんですね。
一般的なラミー麻は60番手が多く、それに比べると半分以下の細さです。実はかなり高級品の生地です。細番手のため軽くて通気性が良いのと、ラミー麻はリネン麻に比べると熱の逃げがいいのです。
そこで、サンプルを作って社員で使ってみましたところ、かなり快適です。乾く際に熱を奪うのか(気化熱)口元が涼しいのが特徴でした。軽い生地なので、乾くのも早いのも長所です。通気性が良いために呼吸も楽なのです。
薄くやわらかい生地ですので、話をするとずれたりしますが、厚手の生地より快適でしたので、この辺は目をつぶってください。
これを使うことで不織布マスクも、頑張ったら1週間ぐらいは使うことができます。
そこで製品化することにしました。訳あり生地なので、色はブルーのみです。
サイズは9.5cm×11.5cm 若干サイズにはばらつきがありますし、手作りですので縫製の乱れはご容赦ください。
麻100% ラミー140番手生地を二重にしています。
現在販売休止中です。ご希望の方はご連絡ください。
電話:0749-62-0057 メール:info3@sleep-natuar.jp
2枚で550円、4枚で1000円(税込価格 ゆうメールで送料無料)です。
店頭でも販売していますが、Yahoo!ショッピングでお求めいただけます。画像をクリックしてください。
他の麻生地で作るとどうなるか
アイリッシュリネン80番手
ハードマンズ社の80番手リネン。つまり相当高級な生地です。ラミー140番手と比べると生地が厚い分通気性が落ちます。肌触りはリネンなので柔らかいのですが、ラミーのようにはっきりとした涼しさは得にくいです。(といっても比べての話で、綿生地に比べるとかなりさらっとはしています)
40番手クラスを使うと生地も重くなりかなり微妙です。それであれば25番手を一重にすればいいのですが、肌触りが落ちます。
近江ちぢみラミー60番手
涼しさでは一番の近江ちぢみです。60番手の生地があったので作ってみました。ちぢみのしぼがある分涼しさはこちらの方が上です。空気層も多いので乾きやすいのですが、140番手に比べるとさすがに湿気を含みます。問題は肌触りで、女性には硬いかなと思います。口の周りはともかく、角の部分が肌にざらっとして気になります。