謹賀新年 年頭は「初夢」の話ではなく「覚醒」のお話。
スターウォーズ久しぶりの新シリーズは期待どおりに楽しめる内容だった。タイトルにある「覚醒」はもちろん眠っていた能力が目覚めるという意味だ。よく人間の脳は10%しか使われていない、と云われる。残りを十分使うと非常に能力が向上する、という話があることから、しばしばSFなどで超能力のネタにされてきたが、どうやら10%説は疑わしいらしい。
フィギュアスケートを例にとってみよう。かつて不可能といわれた4回転ジャンプはトップアスリートにとっては今では当たり前。何回入れるか、バリエーションをどうするかという時代に入っている。羽生選手のスコアは驚異的だが、これもまた破られていき、300点超えは当たり前の時代がくるのだろう。
さて、このような運動能力の向上も睡眠と大きく関わってくる。睡眠によって記憶は固定化されるから、一夜漬けの勉強は身につかないといわれるが、その通りだ。これは知識のような宣言的記憶だけでなく、手続き記憶と呼ばれる「身体で覚える技能」も同様である。高難度の技も、このようにして蓄積されていき能力の上限を広げていく。
これら記憶の固定には、睡眠前に行う方が良いとされている。長期記憶に固定化するには良いのだそうである。つまり朝練と夜練を比べると、技術の習得は夜練の方が良いということになる。また、睡眠の質が悪い、時間が短いと記憶能力は低下する。これら記憶の整理はレム睡眠時に行われるが、レム睡眠は睡眠の後半に多いからだ。
「覚醒」するには、良質の睡眠が必要であるということだ。
May the Good Sleep with You.
良い眠りの年でありますように。
ねむりはかせ 沢田昌宏