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市販の羽毛掛布団のシングルサイズは、ほとんどが4×5キルトだが
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市場に出回るさまざまな羽毛掛布団。
シングルサイズの場合は、ほとんどが横4マス、縦5マス、全部で20マスの4×5キルトです。
なぜか40年にわたって、このキルティングはほとんど変わりません。
ところが、このキルティングには大きなデメリットがあります。
4×5キルトでは、身体の中央に縫い目がきて、保温力が損なわれる
上の画像にあるように、4×5キルトでは縫い目が身体の中央に来てしまいます。立体キルト加工でマチがあるものの、保温をしなければならない身体の中央部が薄くなってしまい、そこから熱が逃げて保温力が低下してしまいます。
以前はこの欠点を改善するために3×5マスキルトなどもありましたが、ほとんどの側が中国で縫製されている現状を考えると、なぜか4×5キルトばかりになってしまっているのです。
変形5×5キルトにすると、欠点がなくなり、フィット性も向上する
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そこで眠りのプロショップSawadaでは15年ほど前から、変形5×5というキルティングを採用しています。
これは4×5マスキルトの一列を半分にして、両側に足すという構造です。このキルティングを採用することにより
- 身体の中央部にふくらみが来て保温性が向上する
- 身体へのフィット感が向上する
というメリットが生まれました。
さらに、中央列には羽毛を少し多めに入れ、両側の1/2の部分を少なめにすることで、保温性とフィット性がさらに向上しました。
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保温力とフィット性が向上して、しかも羽毛の量が少なくて済むので、価格が安くなる
上の図では変形5×5キルトのシングル羽毛布団に1000gの羽毛を充填して仕上げる場合の、各マス目ごとの充填量です。一般的に4×5マスの場合は1000gの場合だと1000÷20=50gずつ均等に入れることが多いようです。
変形5×5キルトの場合は、中央列を両脇2列より5~8%多めに入れ、さらに襟元(+足元)の列はへたりやすいために他の列よりも8~10%多めにしています。逆に両サイドは身体に巻き付けやすいように、少な目にしています。ベッドの場合は、両端が突っ張らないので布団が落ちにくくなります。
この方法だと、あくまで感覚的ですが4×5マスで1100g入れた場合と、ほぼ同じぐらいの保温性が得られます。つまり羽毛の量を少なくし、保温性が向上し、なおかつフィット性も改善するのです。
保温性が高いといわれる二層式キルティングの問題点
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