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April Fool :2026/4/1 眠りの魔法使い「昼行灯殿下」Ⅲ 淡海乃海 長浜編

皇太子殿下の三男に異世界転生をして、国軍に所属して昼行灯殿下と呼ばれる「私」のおはなし。

「殿、領民たちの病はますますひどくなるばかりです」
「佐吉、どれほどなのか報告せい」
「はっ、領民にはびこる不眠病は、今や4人に1人の状況です。眠ることができず、ぼーっとする毎日が続いており、日々の暮らしも十分にできぬ呆けの状態。起きる気力もなく、眠ることもできない民が増えています。これ以上蔓延しては、領国の経営が成り立たなくなります。」
「弟、秀長よ、いかがいたしたものか?」

ここはヒイヅル皇国淡海の国、長浜を中心として領地を治めるのは君臣豊楽家の秀吉、秀長の兄弟である。昔より淡海を制する者は天下を制するといわれている。この兄弟を題材にした娯楽小説が全国的に人気を集めていることもあり、勢い盛んな君臣豊楽家であったが、その淡海の国は不眠病と呼ばれる奇病にかかる民が増えつつあった。

「兄者、ここは眠りの魔法殿下にお助けいただくしかないのでは・・・」

ヒイヅル皇国皇太子殿下の三男に異世界転生をした私は、普段は「昼行灯殿下」などと呼ばれているが、眠りの魔法を得意とする。昨年は寝てばかりいたので、二年ぶりの出番である。

昼行灯殿下Ⅰ 昼行灯殿下Ⅱ 参照のこと


「淡海の国で、不眠病の民が増えている? いったいどういうことだ?」

「詳しいことは、判っておりませぬ。ただ、日々の暮らしができなくなっていて危急につき、殿下にお助けをいただきたいとのこと」

「左様なら、夢グループに出動準備をいたせ」

長浜は淡海乃海のすぐそばにあり、眺めも良く風光明媚で街並みも美しいと聞く。ちょっとうきうきしてリゾート気分で婚約者を連れてやってきたのだが、リゾート気分どころではなく、街がどんよりと暗く元気がない。

早速、広範囲の眠りの魔法をかける。淡海一国全部となると、さすがに魔力はごっそりと減ってしまう。魔法は効いたかと思ったのだが、次の日になると、元通り眠れない民が続出する。

婚約者に治癒魔法をかけてもらい、原因を探ってみると淡海乃海の西から妖気がただよう気配がある。どうやら淡海乃海にある都久夫須麻という島に原因がありそうだ。

早速船を仕立てて都久夫須麻にむかった。近づくにつれ妖気は強くなる。島に上がると妖魔がでてきた。「何者だ!」「我が輩を知らぬか、知らざあ言って聞かせやしょう、弁天小僧菊之助たぁ俺が事だ!」「辯天?辯天さんなら女性じゃないのか?」「うるさい、うるさい、君臣豊楽兄弟!のせいで俺の出番がなくなってしまったから、祟ってやるのだ!」

どうやら、えぬえぃちけいの君臣豊楽兄弟の娯楽番組が人気で、出番がなくなって切れたらしい。はた迷惑なことである。婚約者である藤南家の姫は、治癒魔法と光魔法が使えるので、眠りの魔法と合わせ技で妖魔を鎮めることができた。

また出てくるとまずいので、永遠に眠れとばかり、神社と寺を建立して妖魔を抑えることにした。後にこの島はパワースポットと呼ばれて人気観光地となる。

これにて一件落着!兄弟の御礼で婚約者と2人まったりとした淡海・長浜の観光を楽しんだ昼行灯殿下であった。

#エイプリルフール もちろんフィクションです。

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