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ねむりの部屋 Vol.41 暖かい布団の条件

寒い冬、「暖かい布団が欲しい」と思われることだろう。それでは暖かい布団とはどういうことなのか、睡眠生理の仕組みと連携して考えてみよう。

まず、入眠時には体の温度は少し高めにしておいた方がよく眠れる。そのためには布団は素早く温まらなくてはいけない。こういう時に単純に暖かく感じるのはフリースやアクリルだ。特に昔から使われてきた木綿わたの布団は湿気を多く含む。その湿気を発散するために身体の熱が奪われるため、即温性にかける。そこで、昔からアクリル毛布が使われてきた。

ところが、ヒトは入眠後30分すぎから発汗が多くなる。アクリルなどの合成繊維では、この急激な発汗を吸収することができなくなるため、布団の中に蒸れが生じて不快指数が上がり、睡眠を妨げることとなる。これは羽毛布団も同様で、即温性を上げるために側生地は薄く軽いほど良い。といって、ポリエステル混の生地は軽いが通気性が非常に悪く蒸れやすい。

結論からいうと、布団は通気性が良く軽い側生地で、中わたは羽毛や羊毛などの動物性繊維がおすすめである。中でも絡みの強いステッキー羽毛は温まった空気を取り込んでしまうので保温力も高い。毛布はカシミヤが最も即温性が高く、吸放湿性にもすぐれていて、快適なというか、官能的とすらいえる寝心地を得ることができる。

昨今の住宅は気密性や断熱性が高い。特に湿気の抜けが良くないので単純に暖かいというのではなく、温湿度の調節ができる暖かく快適な寝具選びが必要となる。私たちが自然素材を大切にするのは、それが身体にとっても自然だからなのである。

ねむりはかせ       沢田昌宏

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