増量羽毛ふとんの悲喜劇、本当に増量は良いのか?

ん?これって増量羽毛ふとん?

お客様からお預かりしたリフォームの羽毛ふとん。表示を見るとホワイトグースダウン95%スモールフェザー5% 1.4㎏(1400g)で産地表示は山梨とあります。マスは3×5で15年程お使いになっておられますが、まだまだふっくら。中を取り出してみて、ダウンボールが少し小さめでしたが1回目のリフォームなら問題はないレベルです。ただダウン95%は怪しく、ダウン90%+αぐらいかな、という感じでした。

元が1400gで、洗浄・分別除塵後で1350㎏ってどういうこと?

早速解体して洗い、分別機と除塵機にかけてゴミを取り除いて軽量すると1350gも残っています。経験的にこのクラスの羽毛ですと少なくとも15%は減ってしまいますから、ありえません。どうやら「増量羽毛ふとん」のようです。1400㎏の表示で1600g程度入っていたものと推測されます。1600gの15%減なら1360gでつじつまが合います。

実際に新しい側に充填してみました。中厚仕上げですので、当初の充填量想定は1050gでしたが、それでは嵩が十分にでないために、結局1200g充填して仕上げました。もともとが200g多く入っていたので重量不足にはなりませんが、中厚仕上げだと新品羽毛の場合800~1000g(生地と羽毛による)なので、1200g入れなければならないというのは、明らかに羽毛のパワー不足です。

パワー不足をごまかすための増量羽毛ふとん

このように、もともとも羽毛のパワーが無いために、表示以上の羽毛を入れている増量羽毛ふとんはリフォームをしていても結構見かけます。同じ充填量なら嵩があるほうが売れるからです。

実際には、パワーのある良い羽毛は少ない充填量でいいのです。当たり前のことですが・・・

増量羽毛ふとんは本当にお得なのか

先日お越しいただいた岐阜県のお客様が、「さっき近くの別の布団屋さんで、この布団は増量でお買い得ですって勧められたんだけど、こちらに来ました」とおっしゃっていただきました。確かにテレビ通販などを見ても、時々増量という言葉を見ます。

食品なら、例えばサラダ10%増量中!とかならお得でしょうが、羽毛の場合は逆です。

増量しないと嵩がでない羽毛を使っているから

本来パワーが十分あれば増量は不要です。むしろ入れすぎることによって、羽毛布団のフィット性が損なわれることがあります。増量羽毛ふとんというのは、「増量しないと十分な嵩がでない低品質の羽毛を使っている」ということではないでしょうか。

眠りのプロショップSawadaオリジナル布団なら、普通厚は1000gぐらい

一般的に多いシングルサイズの羽毛布団の充填量は1200~1300gぐらいでしょうか?昨今は羽毛が高騰しているために、ポリエステルやポリエステル混の軽い生地を使っています。軽い生地にすると、充填量を減らすことができます。綿100%の生地が主流で会った時は、1300~1400gぐらいでした。

眠りのプロショップSawadaオリジナル羽毛ふとんだと、おおむね1000gで十分な嵩がでます。セールのS91-V55P-HSV95-SL 460dpの羽毛だと900gでもふっくら仕上がります。綿100%で生地の軽量化もありますが、しっかりしたダウンパワーの中身を使っているからです。