ねむりの部屋 Vol.1 抱き合って眠るの

かつては、結婚するときに揃える布団やベッドはダブルが当たり前という時代があった。それは神田川の三畳一間の延長にある二人の世界を象徴していたのだろうか?それは一方で、6畳の部屋に婚礼箪笥を入れると、ダブルしか使えないという現実的な事情もあったのだが。

今日ではシングル2つを選ぶカップルが増えている。眠るという行為を最適化するための空間として考えると、それぞれの体質に合わせて素材の厚さや質を選ぶことができるシングル×2はベストといえるだろう。布団の取り合いをすることもなく、寝返りのスペースに困ることもない。

眠りのプロフェッショナルとして、お客様にそうすすめながらも、心のどこかで「いや、そうじゃないよね」とつぶやく私がある。睡眠理論で割り切るのではなく、寝室には「閨(ねや)の文化」ともいえる、男と女のコミュニケーションの空間があるべきだろうから。

良質な睡眠のための機能は当然ながら、眠りと閨という両方の意味において、寝具には官能性が求められる。その心地よさが、あなたの、あるいは二人の明日の充実を生み出すことだろう。「ふとんの中の恋」というのも、いいかもしれない。

ねむりはかせ       沢田昌宏

ねむりはかせの紹介

この記事は店主である「ねむりはかせ」が執筆しました。

快眠寝具の探求者。快適な睡眠を実現するための寝具を研究し実践をつづける通称「ねむりはかせ」で眠りのプロショップSawada店主。128年続く老舗寝具店の4代目。上級健康睡眠指導士等、睡眠の専門家でもあると同時に、寝具への深い造詣を持ち、独自の寝具づくりに取り組んでいる。

眠りのプロショップSawada(株式会社沢田商店)
本店・羽毛工房ダウンラボ
〒526-0052 滋賀県長浜市神前町9-11  TEL.0749-62-0057
お問合せ・ご質問は info3@sleep-natura.jp まで

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