

ドイツWeidmann社のオーガニックコットン羽毛布団用生地 日本初登場
2023年1月、ドイツの南ポルシェで有名なシュトットガルドから1時間ほどの田舎町にある、ドイツでも有数の羽毛布団生地メーカーWeidmann社を訪れました。
その際に紹介されたのが、80番手平織りバティストのオーガニックコットン生地TE135Gです。日本には初登場となります。
サスティナブル・コットンとして求められるオーガニックコットン
TE135G生地は、世界的なオーガニックテキスタイルを認定するGOTS(Global Organic Textile Standard)の認証を受けています。
全世界で綿花栽培の耕作面積は2.5%ですが、そこに使われる殺虫剤は15.7%、農薬使用量は6.8%と群を抜いています。多くの綿花生産国では、畑で使用する有害な農薬による土壌劣化や地下水の汚染、健康被害がでています。また児童労働や低賃金労働も問題となっています。
通常の綿花栽培に必要な灌漑用の水の量は多く、地域の水環境に悪影響を与えていますが、これをオーガニックコットンに替えることで90%減らせるとも報告されています。
GOTSの規格を見ていただくと判りますが、単にオーガニックだけではなく、児童労働や差別の禁止、遺伝子組み換え作物を使わないなど、SDGsの考え方に沿ったエシカルでサスティナブルなものです。
GOTSは地球環境に取り組むWWFが提唱するサスティナブル・コットンとして推奨されています。
2007年にグリーン購入大賞を受賞している眠りのプロショップSawadaはこの生地を日本初で導入、SDGsに基づいた品づくりに取り組んでまいります。
80番手という細番手のオーガニックコットンの糸は得るのが難しい
3年間以上無農薬という厳しい条件で作られる無農薬有機栽培綿では、細番手の糸を得る超長綿は非常に少ないのです。私どものオーガニックコットンローンカバーで60番手、国内でも羽毛布団の用のオーガニックコットン生地はほとんどなく、せいぜい60番手が限界でした。
オーガニックコットンで80番手という細番手の糸を得るのは、難易度が高いのです。
軽くて、柔らかくて、通気性が良いドイツ製オーガニックコットン平織り生地TE135Gは羽毛布団に最適
今回のTE135Gは、80番手という超長綿細番手のオーガニックコットン糸を使い、平織で織り上げたものです。打込み(Thread Count)307(154/153)本 重量は90g/㎡と極めて軽量で、Weidmann社Magic Touch Finishというソフト加工がなされています。通気度は3.0~4.0ccです。
品名 | 糸番手(Ne) | 打込み | 重量(g/㎡) | |
SB80 | 80/80 | 180/175 | 94g | 平織 ソフト加工 |
TE135G | 80/80 | 154/153 | 90g | 平織 ソフト加工 |
SB100 | 100/100 | 170/180 | 85g | 平織 ソフト加工 |
TE200 | 110/110 | 179/172 | 75g | 平織 ソフト加工 |
TE270 | 120/150 | 194/186 | 69g | 平織 ソフト加工 |
SWS8800 | 80/80 | 210/195 | 114g | サテン ウォッシャブル |
一番下が綿生地では比較的上位とされる国産80番手サテンの生地で、TE135Gはそれよりも20%軽量となっています。

225cm巾生地なので、セミダブル~クィーンは巾接ぎ無し
国産の羽毛布団用側生地は162cm巾で仕上げられるのがほとんどですが、TE135G生地は225cm巾なのでクィーンサイズ210×210cmまでは、巾接ぎ無しで仕上げられます。


