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健やかな成長を願う-子どもたちが快眠するための寝具の選び方

目次

育ち盛りの子どもたちの寝具があぶない

生まれてから大人になるまでの18年間、子どもは成長を続けます。良い睡眠は、身体の成長と脳の成長を促し、心身共に健やかな成長を促します。

ところが、今日子どもたちの寝具はあまり顧みられてきませんでした。防ダニとか、洗えるといったことが重視され、合成繊維の寝具が多くなってしまったのです。

子どもは基礎代謝量が高いので発汗量が多い

子どもの基礎代謝量は大人の2倍から3倍にもなります。つまり、汗を多くかくのです。子どもたちは汗をかいて育ちます。そのしくみは以下の通りです。

睡眠の初期段階では、特に多く発汗し成長ホルモンが分泌される

(C) Masahiro Sawada

最も重要とされる睡眠の最初の90分間。深いノンレム睡眠とともに、発汗量は最大になります。この時発汗量と比例して成長ホルモンが分泌されます。文字通り成長させるホルモンです。基礎代謝量が多い子どもたちは、大人より多くの汗をかきます。

吸湿発散性が最も重要 吸湿性の悪いと蒸れて眠りが浅くなる

快適な睡眠環境 温度33℃湿度50%を実現するためには、この急激な発汗を素早く吸って、発散させ、湿度を安定させることが最も重要です。ところが、合成繊維の寝具では十分な吸湿発散ができません。発汗量の多い子どもたちは蒸れて眠りが浅くなります。成長ホルモンの分泌も十分でなく、睡眠のリズムが失われます。

良い睡眠のためには、蒸れない寝具=天然素材を使うこと

丸洗いができるという合成繊維の布団や毛布、あたたかそうだからと着せるポリエステルのフリース。ダニが出ないという高密度繊維は通気性が悪く、蒸れを増大します。もちろん、アレルギーを発症すれば、それに対応することは必要ですが、そうでなければ、吸湿発散を一番重要視すべきなのです。

一方、羽毛や羊毛、綿やシルクやカシミヤなど天然素材は吸湿性が良く、特に動物性天然素材は発散性があって、湿気のコントロールができます。子どもには天然素材が良いのです。

「子どもには量販店で購入した寝具を使わせていますが、いつのまにか夫婦の布団に入ってくるのです」と当店で結婚の時にご購入いただいたご夫婦の声をよく聞きます。手前味噌ですが、私どもの寝具は、最適な寝具環境を最も重要視しているからです。

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良い睡眠は心身の成長と、学力アップに役立つ

良い睡眠は身体が良く育つ

成長ホルモンは文字通り、身体を成長させるためのホルモンです。上記の通り、しっかりと成長ホルモンがでるように、寝具を整えることが大切です。

良い睡眠は脳が良く育つ

睡眠が良いと脳の海馬(記憶を司る部分)の成長が良いという研究結果が出ています。睡眠のリズムが良いと、ノンレム―レム睡眠のバランスが良くなり、記憶も良くなるとされています。

良い睡眠は心が健やかに育つ

睡眠不足や睡眠の質が悪いと、イライラ感が増えるという調査がでています。どうしても夜型で睡眠時間が取れなくなっている子供たち、正しい生活習慣で良い睡眠を取ることが、身体だけでなく心も安定した成長につながります

子ども(小学生~大学生)に向いた寝具とは?

掛布団は、通気性と吸湿発散性の良い羽毛ふとんがおすすめ

重要なのは通気性と吸湿発散性を兼ね備えることです。丸洗い出来るタイプの掛けふとんは多くが適しません。羽毛布団でも、側生地にポリエステルが入っていると通気性が悪くなります。綿100%で通気度2cc以上の側生地を使った羽毛布団がベストです。もちろん、良い羽毛であればホコリが少なくなりますので、さらにベターです。ポリエステルわたはもっての外というべきでしょう。

羽毛布団にするメリットは、丸洗いとリフォームを繰り返して長く使えるという点です。しっかりした羽毛であれば10~12年×3サイクル、つまり30~36年使えます。最近の結婚年齢を考えますと、それまで十分使えることになります。

背骨を正しい姿勢で支える敷寝具が、成長には重要

育ち盛りの子どもたちには、背骨を正しく支えることが重要です。直ぐにへたったり、お尻が落ち込む敷寝具はさけましょう。低反発タイプよりも、身体をしっかり支えられる高反発タイプのマットレスの方が適しています。

身体をしっかり支えるマットレスの上に、吸湿発散性の良い羊毛の敷布団やベッドパッドを組み合わせることを基本にしましょう。さらに、吸湿性の良い脱脂綿を使った敷パッドシーツを使うと、洗濯も容易で効果的です。

枕は通気性の良いパイプタイプが基本

ウレタン系の枕は蒸れやすいので避けましょう。通気性が良く、丸洗いも可能なポリエチレンパイプの枕がおすすめです。成長するに従って、必要な高さは変わってきます。中の素材を出し入れしやすいパイプタイプがいいでしょう。

枕カバーに加えて、タオルを巻いて吸湿性を上げることも大切です。

毛布や敷パッドシーツも吸湿発散性の良い天然素材を

同様にフリースなどポリエステル・アクリルなどの合成繊維系の毛布、敷パッドもおすすめできません。汗取り敷パッドといいながら、ポリエステルわたを使ったものがほとんどなので要注意です。

脱脂綿を使った乾くのも比較的に早いパシーマなどのケットやパッドが良いでしょう。毛布は綿毛布で十分だと思います。寒がりの子どもにはウールの毛布がいいでしょう。

上級睡眠健康指導士の店主が選ぶ、子どもたちに最適なお買得寝具セット

吸湿発散性を重視し、身体の背骨を正しく支えて健やかな成長をサポートする組合せです。肌に触れる部分は、基本的に自然素材で国産品を組み合わせています。

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