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産地や原料、価格についての情報(2023.1)

ロシアの侵攻によるエネルギー高、円安等さまざまな要因で素材の価格が上がっています。
ヨーロッパ、特にポーランド・ハンガリーなどの旧東欧地域はインフレがひどく、人件費が高騰しています。また鳥インフルエンザの蔓延や、気候変動の影響もあってか、リネン麻など農作物の作付状況も悪化しており、今後価格はますます上昇することが予想されております。

私どもは、産地とお客様を直結できる独自のしくみにより中間マージンを省いてコストダウンをしているために、現地の価格や為替変動の影響を受けやすくなっています。良い品をお探しの方は、できるだけ早めのご検討をおすすめいたします。

目次

羽毛布団について

現在一番頭が痛いのが羽毛の価格です。2022年10月には10~15%の原料値上げがあり、ポーランドグースはこの2年で40%近く価格が上がってしまいました。このため2023年1月より価格改定をせざるを得なくなりました。

しかしながら、現地の状況はさらに厳しく、ポーランドグースのトップクラスは極めて品薄で、3年前に比べると2倍の価格になっています。特に最高級のハンドセレクト羽毛は人件費高で今後の提供が難しいとのこと。羽毛については3月から再度の値上げを予告されました。

追記 2023.1 ドイツ羽毛工場 PeterKohl社訪問

Kohl社長から、現状について聞いて参りました。ウクライナ産グースについては、農村部での影響は少なく、羽毛の仲買人もある程度動いており、影響は少ないとの見込です。ただ、高品質のシベリア産グースはロシア産羽毛が全く売れない&輸入そのものがストップしているため、出回っていません。

ポーランドはグースの飼育数量が落ち込んでいたものの、今年はある程度回復する見込ということでした。しかし、鳥インフルエンザの影響が大きく、実際に翌日に訪問予定の農場が急遽鳥インフルエンザ発生でキャンセルになってしまいました。昨年7月に大災厄ともいえるフランスでの鳥インフルエンザは、フランスのミュラーダックが激減しており、その影響が強いとのことです。

全体的な供給量については問題なさそうですが、東欧諸国はインフレと人件費高騰が激しく、羽毛価格は高止まりするとの予想です。

綿・コットンについて

2022年はアメリカのハリケーン等気候変動の影響から、農作物に大きなダメージがありました。綿花は10年ぶりに高騰しました。10年前は1$85円ぐらいでしたが、今回は円安も重なって、原料コストで2倍になっています。

真っ先に影響を受けているのがタオル業界。布団生地は糸の在庫があるうちは大きな影響が出ませんでしたが、新しく生機から織ると30%のアップと予告されています。

当店オリジナルの羽毛布団側S9100とSB8080については、ある程度在庫を持ちましたので、年内は大丈夫の予定です。トップのWeidmann社生地は1月にドイツの会社・工場を訪問して、状況により早めの手配をしてまいります。

リネン麻について

上質なリネンに必要なフラックスの作付けが悪化しています。

ヨーロッパの生産量80%はフランス・ノルマンディーですが、上質のフラックスの生産量が低下していて、100番手クラスの紡績に使える原料がほとんどないということです。また、電気高で製織や最終仕上げのコストも上がっており、現在、生地を手配中のものも20~30%価格がアップしています。今すぐではありませんが、2023年4月に価格の改定をしなければならない状況です。羊毛敷布団やベッドパッドも裏面に麻を使っているので影響がでそうです。

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