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Q:マットレスの上にベッドパッドが必要なのでしょうか?シーツだけや、汗取りパッドみたいなものではダメ?

こちらはベッドパッド

テレビのCMなどでも多いのですが、マットレスの上にシーツをかけて、そのまま使って下さいといわんばかりの映像をしばしば見ます。実際にお客様とお話ししていても、上の画像のような本当のベッドパッドと、同じように四隅がゴムになっていて、しばしば「汗取りパッド」といった名前で量販店等で販売されているものを混同される方が少なくありません。

目次

汗取りパッドといっても、中わたはポリエステルわたがほとんどなので、汗を吸わない

「汗取りパッド」はほとんどの場合、中わたにはポリエステルわたが使われています。ポリエステルは汗を吸いませんし、熱がこもりやすくなるという欠点があります。

汗を吸わない「汗取りパッド」は寝床内の湿度が高くなって蒸れやすくなり、その結果睡眠環境を悪化させます。中には中空繊維で吸汗タイプと呼ばれるものもありますが、ノンレム睡眠初期の急激な発汗には対処できないのがほとんどです。

ベッドパッドと汗取りパッドは異なるもの

ベッドパッドと汗取りパッドは、同じパッドという名前、形もよく似ているので、誤解を受けやすいのですが、別物です。ベッドパッドは布団の一種であり、汗取りパッドはシーツの一種と、機能が異なるのです。

ですから、ベッドパッドはその上にシーツをかけて使うことが必要ですし、一方の汗取りパッド(パッドシーツ)はそのものがシーツの役割なので、直に使って丸洗いします。

敷パッド(パッドシーツ)は直に使って、皮膚近くの温湿度を調節します。ベッドパッドを使って基本的な機能を満足させた上で、さらに季節に合わせて、夏なら麻などの熱がこもりにくいものを、中間季節ならパイルやガーゼなどの、表面の吸湿性が良いものを、冬ならウールなど保温力を高めるものを選びます。

温度と湿度を調節するためには、吸放湿性の良いベッドパッドや敷布団が欠かせない

ベッドパッドは敷布団の延長です。一晩に200~400ccといわれる発汗・不堪蒸散の湿気を吸い発散させて、快適な温湿度を調節するのが役割です。

ウールの場合、ベッドパッドだとシングルサイズで1.5kgの羊毛わたが必要とされます。一晩に発散される汗や水蒸気を吸うにはこれぐらいの量が要るのです。敷パッドシーツでは薄いので、汗の吸湿発散が不十分です。

快適な睡眠環境-温度33℃湿度50%を実現することが必要

なぜか?まず、マットレスに必要な機能をもう一度おさらいしてみて下さい。

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この中で、快適な睡眠環境である温度33℃湿度50%を維持するには、汗を素早く吸って発散し、適度に温度を調節することが求められています。

通気性の悪い低反発ウレタンは特に蒸れる

例えば、そう低反発ウレタンのマットレスを例にしてみましょう。低反発ウレタンは、ウレタンの中でも通気性があまり良くありません。しかも、特に夏場だと柔らかくなって身体にフィットしますから、体表面からの発汗を十分に吸い取ることも、その汗を発散することも苦手です。人は一晩にコップ一杯、夏ならその2~3倍の汗を通常は不堪蒸散という、水蒸気の状態で発散します。吸湿発散の悪いウレタン素材では、身体が蒸れて不快になり、睡眠は阻害されるのです。

ウールのベッドパッドもしくは羊毛敷布団をマットレスの上に使いましょう

吸湿発散性に最も優れて、蒸れのない快適な睡眠を得るにはウールが敷寝具としては最適です。マットレスの上には、汗を吸収発散させ、適度に温度を調節してくれる、ウールのベッドパッドや敷布団をおすすめしています。

実はベッドパッドとしてポリエステルわた入りが多く販売されています。ポリエステルわたでは吸湿性がありませんので、おすすめできません。
木綿わたは、汗を良くすいますが、水分の発散が苦手です。敷きっぱなしの多いベッドパッドには向かない素材といえるでしょう。

ウールのベッドパッドと敷布団 どちらを選ぶといいのか?

一般には、ベッドパッド(ウールわたで1.5kg程度)で十分です。

寒がりの方など、より保温性を重視する場合は羊毛敷布団(ウールわたで3kg程度)をおすすめします。寝心地がふんわりと柔らかくなり、皮膚への接触面積が増えて速暖性が向上します。女性は冷え性の方が多いので、敷布団をおすすめしています。

おすすめ:ドイツ・ビラベック社の当社オリジナル羊毛ベッドパッド、

ドイツ・ビラベック社のオリジナル品 夏に使うリネン麻面と秋冬春に使う通気性が良いニット面

一推しが、ドイツ・ビラベック社のリネン麻付き羊毛ベッドパッドとリネン麻付き羊毛敷布団です。ビラベック社は世界で最初に羊毛布団を造ったメーカーで、これを1枚使うだけで、睡眠の質が変わったというお声を多くいただきます。マコトリコットという通気性の良い生地が快適な睡眠環境を生み出します。

当社のはビラベック社のオリジナル品で、リトアニアSiulas社のリネン麻をマコトリコットの裏に使い、夏は快適につかえるようにしています。

ウールは夏使うと暑くないの?→リネン麻付きを用意しました

ウールは吸湿発散性が良いのに加え、汗を吸って発熱する暖かい素材です。その為、夏に使うと熱の籠もりが気になることがあります。

ところが夏はより多くの汗を発散するので、冬以上に吸湿発散性が求められます。そこで、熱の籠もりが気にならないように熱伝導性と吸湿発散性に優れたリネン麻を片方に使ったオリジナルベッドパッド、敷布団を用意しています。

リネン麻は触ると冷やっとして、熱を逃がします。加えて麻は乾くのが速いために、夏は麻面を上にお使いください。

麻のシーツや麻の敷パッドシーツと組み合わせると、夏はさらに快適

昨今の夏は非常に暑い夜が続きます。リネン麻面を上に使い、さらに麻のシーツや麻の敷パッドを組み合わせることでより涼しく眠ることができます。

40近江縮み敷きパッドイメージ1
近江縮みの本麻クール敷パッド

冬はムートンシーツや、ウール敷毛布と組み合わせて、さらに暖かい眠りを

冬は、ウールベッドパッドやウール敷布団の上に、ムートンシーツやウールの敷毛布を載せることにより、暖かく快適な睡眠環境を作ることができます。

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