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Q:マットレスの××年保証というのは本当?

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目次

マットレスの寿命は?どれぐらい持つのか?

マットレスにしばしば12年保証とか15年保証など、非常に長期間の保証が付いているものがあります。このことから、12年使うことができます、などの表現がなされている場合がありますが、これは本当なのでしょうか?

マットレスにも寿命がありますが、素材や構造の選び方、メンテナンス、使う人の体格などによって大きく異なってきます。安直なうたい文句には十分注意が必要です。

変形保証と弾性保証はちがうということ

これらの多くは変形保証をしています。長期間保証で有名なマニフレックスのマットレスは高反発エリオセルというポリウレタン素材を使っています。保証内容に「へたり=明らかに変形した場合」と書いています。つまり、12年間著しく変形しないことを保証しますよ、ということです。 ところが、ほとんどの方が理解しているへたりは、一般的には弾性が変化するということです。

上の図で見てみましょう。新品の段階では下のように、背骨のS字カーブは正しく支えられています。ところが、年数を使うと最も体重がかかる臀部(全体重の約44%の負荷がかかるといわれています)が「へたって」きます。このイメージがほとんどです。 木綿の布団などのへたりは、厚さが薄くなり弾力性が無くなっていきます。いわゆる「せんべい布団」化するわけで、打直しなどによって嵩を回復させます。

ポリウレタン素材は見た目は変わらないが、寝ると腰が落ち込む

ポリウレタン素材の場合は厚さが薄くなったりという変化はほとんど起こりません。一般にポリウレタン素材はLGAというドイツの変形テスト(JISだとK6400-4に相当)を受けることが多いのです。これは素材を50%に圧縮して戻すというストレステストを8万回繰り返して、その後にどの程度変形するか・弾力性変化があるかを試験するものです。

実際のところ、マットレスに使われるまっとうなポリウレタン素材だと、この試験はほとんどが変形率1~3%程度で収まってしまうので、形状変形はあまり起きずに問題が起こりません。しかし、ポリウレタンに限らず、弾性低下は必ず起きます。 マットレスの中には腰の部分を硬くしてヘタリに対応したものがあります。考え方としては悪くないのですが、硬い素材の場合でも、身体にあたる部分はそれなりに柔らかく弾性が低下します。そうすると身体の部分だけが柔らかくなって、それ以外の例えばマットレスの両端は硬いまま、というバランス上問題が出ることもあるのです。

エアーウィーヴやブレスエアーなどの網状立方体の耐久性

最近人気の網状立方体は、この性能試験ではウレタンより劣るものがほとんどです。ブレスエアーなどの素材は5~7%ぐらい、エアーウィーブのようなポリエチレン素材はこの試験が苦手で、変形が早いといってもいいでしょう。 2layer-conpare3 実際にへたりを数値化するには、実際の体重に即した一定の加圧と加湿+温度33℃(ヒトの体表面温度の平衡値)の条件下において、どの程度変形していくかという変化を求める必要がありますが、今のところちゃんとした測定方法はありません。 ウレタンマットレスが特徴的ですが、実際に見た目の変形はほとんど無くても、使用感はへたった感じになります。このへたり感はどのように起こるのかは個人差が大きいので一概に言えません。早い人は1~2年でへたったと感じる場合もあります。もちろん体重が重い人ほどへたりは早くなります。

凹凸のあるウレタンマットレスはどうなのか?

西川のエアーや整圧敷布団、ムアツ敷布団など、ウレタンに凹凸加工を施して「点で支える」というタイプがあります。これはウレタンを高密度にすればするほど反発が強くなるために、身体をやさしく受け止めるためにウレタンを凹凸加工します。ムアツなどでも長年使われており、一般の体格であれば5~8年は使えるでしょう。ただ、変形が大きく身体を支える凸部分はウレタンの弾性劣化がでやすくなります。

5年でへたっても保証対象にならないことがほとんど

もし12年保証のマットレスを使って、5年ぐらい経ってへたり感がでてきた場合でも、見た目はほとんど変形していないでしょう。よほどグレードの低いウレタンで無い限り、10年ぐらいでも変形は大きく起こらないのが普通です。しかし、実際には見かけは変わらないが、使い心地はへたってしまい、腰痛などの原因になります。実際に交換してもらえるのかというと・・・・おそらく難しいと思われます。

布団やマットレスは本来へたるもの

一般にへたるというのは弾力性が落ちて、身体の姿勢が不自然になることをいいます。冒頭の図の上のような状態ですね。へたらない布団やマットレスを作ろうとすると、非常に硬い変形の少ない素材を使うことになりますが、そうすると体圧分散を損ね、質の高い睡眠には至りません。 マットレスの素材が変形して身体の凹凸を支える構造になっている以上、本来へたるものなのです。それを「へたらない」「10年以上使える」というのは、無理がありますね。

変形量が多いものほど、へたりやすい

経験的ですが、低反発ウレタンを使用したマットレスはへたりやすいといえます。これは高反発タイプに比べて変形量が多いためだと推測されます。しばしばテレビ等で紹介される低反発ウレタンマットレスは4cmぐらいの厚さのものですが、この上に寝ると50%以上変形する部分が少なくありません。この状態で、長く、しかも加湿状態(汗をかく)で使えばへたるのは必然といえましょう。

どうやってへたりを少なくして長く使えるようにするか

一般には硬い素材(例えば高密度のウレタン素材)を使う・・・と思われがちですが、実は硬い素材を使っても身体にあたる部分は使用とともに柔らかくなっていきます。汗と熱と体重がかかるから、いわば当たり前なのですが、そうすると身体がいつもあたっている部分は柔らかく、それ以外の部分は硬いままという、なんともしようがない状態に陥ります。 対策としては

1.ウッドスプリングと併用することで、荷重を分散させ、後から硬さの調節もできるようにする

リラックス社のナチュールフレックスやRelax2000などの上級ウッドスプリングは、身体の部位の硬さを調節することが可能です。さらに、荷重に対する変形や、横向き寝など体格線での変形をウッドスプリングが受け止め、マットレスの変形量を減らすことにより、マットレス表面の反発力の低下を防ぐことができます。敷寝具やマットレスにかかるストレスを分散することで長く使えるのです。1枚もので長期間使用するには難しいのです。

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2.三つ折などパーツの交換やローテーションが可能なものを選ぶ

ラテックスなどのように、素材の密度が高いものはへたりにくいのですが、ウレタンや網状立方体のように密度の低いものほど、へたりが大きくなります。特に、畳やフロアー用で毎日片付けることを前提にしたマットレスの場合、軽量化は避けられません。この場合は、素材がへたるということを前提に考える必要があります。

三つ折マットレスは中身をローテーション可能なものが多いので、一番へたりが出る臀部(中央部)と両端を入れ替えることで、へたりにくく長く使うことができます。一枚物のマットレスは腰の弾性が落ちると、なんともしようがありません。

当店オリジナルの3レイヤーマットレスⅣは、まさにこの問題を解決するためのものでした。均一な中身が入っている3つ折構造なら、腰と足などの素材を定期的にローテーションすることで、素材を休めることができます。さらに3レイヤーマットレスⅣでは、すべてのパーツを買い換えることで初期性能に戻すことができます。

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ジェルトロンマットレスなども3つのパーツに分かれていて、パーツだけ交換できるのです。ほとんどの場合中央のパーツ交換ですみますから、長期使用にも耐えられます。

新製品の3パーツに分かれたBuran-type1マットレスは、パーツのローテーションができるので長く使うことができます。

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3.へたった部分の弾性をアップするハニカムシートなどを併用する

これも当店オリジナルのハニカムシートは、へたった部分の弾性を回復させるためのものです。マットレス1枚分もしくは1/3のユニットを用意していて、へたった部分の上に使うことで寝心地を改善することができます。

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マットレスや敷寝具は10年を目安に交換を考える

靴を考えてみてください。体重の全てがかかる靴を毎日休みなしに使うとどうなるでしょうか?良い靴でも1年持たないかもしれません。マットレスも1日6~7時間、1年365日全体重を支えるというストレスがかかるのです。 上質なものを選んでも、初期性能をキープできる目安は10年ぐらいが限度。その時点で見直して、特に不満がないのであれば、もう少し使ってみましょう。それでも15年が限度だと思っていただくのがいいでしょう。

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