Q:エアーウィーヴやブレスエアーなどの網状体マットレスは有効ですか?

ecore01

エァーウィーブやブレスエアーなど、いわゆる網状立方体の素材を使ったマットレスについて「どうなんでしょうか?」という質問をお客様から受けることが多いので、眠りのプロショップSawadaなりの判断をお伝えしたいと思います。

長所:通気性がある 短所:保温性がない

一言でいえば、長所は中のほとんどが空気で通気性に優れているので、湿気がこもりにくいというのが特徴です。一方、通気性が良いという半面、保温性は期待できません。正直、「冬暖かくて、夏涼しい」なんて素材はなくて、単独で使うと保温性は期待できません。もちろんキルティングをした綿でくるめばある程度の保温性は得られます。当然ながらその場合は通気性が低下してしまいます。

組み合わせて使うと、特にフローリングでカビに有効

フローリングの床にマットレスを敷きっぱなしでカビが生えた、という話はそこら中にあります。残念ながら、身体から発散される湿気をどのように逃がすかという考え方が少ないからで、特にウレタンマットレスをフローリングで使うとカビのリスクが非常に高いため、結果として酷い状態になることが多いのです。昨今は畳の部屋といっても、本来の畳ではありませんから、フローリングと近い状態になります。

エァーウィーブやブレスエアーなどの網状立方体の素材は通気性が良いので、カビのリスクが下がります。・・・といっても、そのままではカビが生えるのが遅くなるという程度で防げるというレベルではありません。丸洗いが簡単なので、その面ではメリットが大きいと思います。

敷寝具に必要な仕組みを理解することから始めよう

リクツは基本同じですが、フローリングや畳用は条件が増えます。

敷寝具に求められる8つの機能とは 畳やフローリングなど敷布団に求められる機能には8つあります。このうち最初の6つはベッドのマットレスと同じです。ヒトの体を司る神経は背骨を通っています。背骨が曲がったり、無理な力がかかると、身体に悪影響...
ベッド用のマットレスに求められる6つの機能とは ベッドのマットレスを選ぶときに、「体圧分散」「寝返り」などの機能がありますが、大切なことは睡眠時身体にストレスを与えないように、必要な機能のバランスを取ることです。 ベッドのマット...

湿気を循環させるという仕組みを作ること

結論からいうと単独では使わないことです。さまざまな素材と組み合わせて使えば、快適な寝床内温湿度である温度33℃湿度50%を実現することはできます。

冬冷えた床の近くで4~5㎝程度の網状体マットレスだけを使うとします。熱は逃げやすく、身体から発散された水蒸気は結露しやすくなります。一度ウールなどの素材で汗を受け止めて発散させるメカニズムにした方がいいのです。私どもの考え方では下から網状体マットレス+固綿ORラテックス+羊毛という多層構造にすることで、温湿度調節と身体の支えや寝心地のバランスが取れるのだと考えます。

既存のマットレスの上に使うのは問題あり

ということからも、既存のマットレスの上にオーバーレイとしてこれらの網状素材をそのまま使うのは睡眠環境上問題があると云わざるをえません。特に既存のマットレスがヘタっている場合は、寝姿勢の保持という点でも問題となります。

耐久性に弱点が?

同じ網状素材でもエアウィーブ(E-CORE等も基本的には同じ)のようなポリエチレン素材のタイプは耐久性に問題があるというレポートが上がっています。特に熱に弱いといわれていています。

2layer-conpare3

2layer-conpare5

これはブレスエアーとポリエチレン網状体との比較ですが、ポリエチレン網状体にはかなり厳しい結果となっています。

ところが、そのブレスエアーでもへたる

実際に使ってみると、良いといわれるブレスエアーでもへたりが気になります。変形が大きいような使い方をすると、腰砕けになりやすいのです。この点がウレタンに対して劣る点でしょう。

3レイヤーマットレスⅡは、素材を組み合わせて解決をはかる

網状立方体の良さを活かすには、できるだけ変形を少なくすることが求められます。

そこで当店オリジナルの3レイヤーマットレスⅡでは最上層に、正反発タイプのラテックスシートを用い、その下にパワーロフトソフト固わた、一番下にカルファイバー網状立方体素材を組み合わせることで、通気性と耐久性と寝心地のバランスを図っています。

もちろん、それでも長期使用では部分的にへたりがでてきますので、三つ折りにしてパーツのローテーションや交換を可能にしています。

バージョンアップ 3レイヤーマットレスⅢ新登場 3レイヤーマットレスⅡは3レイヤーマットレスⅢにバージョンアップいたしました。 在庫分の3レイヤーマットレスⅡ(限定数3)につきましては、特別価格にて提供い...

ヒトが触れるところは天然素材のウール

そしてヒトが触れるところには吸湿発散性の良い羊毛(ウール)が一番です。古代からずっと、そして今でも使われているのはヒトの体にストレスが少なく快適な素材だからです。

結論:素材だけ、単独だけで判断しない

これらの網状素材は長所と短所があります。人に合わせてうまく使い分けができるなら問題はないのです。単純に「○○は良いですか?」と云われると困るのです。上記の経緯からもポリエチレン系網状体は避けた方がいいでしょう。少なくとも三つ折り可能で中身素材のローテーションができるものを選ぶべきです。一枚ものでは数年で失望を生む可能性が高いと思います。