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ふとんの干し方

布団干し_m

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ふとんを干す目的は除菌でなく乾燥

除菌スプレーのCMで、「まるで日光に干したよう」な表現がありますが、これは大きな間違い。ふとんを干す第一の目的は乾燥です。もちろん、日光に当てることにより殺菌される作用がありますが、干した布団が気持ち良いのは除菌されたからでなく、中の水分が逃げて乾燥し、快適な温湿度を得る条件が整うからです。

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ふとんを乾燥させることにより、快適さがアップする

快適な寝床内は温度33℃湿度50%といわれます。一方、ヒトは眠っている間に200~600ccの汗をかきます。この汗は布団(特に敷)に吸われるので、この水分を逃がしてあげる必要があるのです。湿気が溜まってくると、寝具内の湿度が上がり快適さが失われます。特に高温多湿の日本の夏は、いかに湿気を逃がすかが大きな課題です。

直射日光に干すのがベスト・・・しかし

かつて羽毛ふとんは陰干し、といわれた時代があります。毎日のように布団干しをしていた昔ながらいざ知らず、今日では日光に干した方が良いのです。

しかしながら、そのまま干してしまうと、大気中にはPM2.5などアレルゲンや浮遊物質が、春先には花粉や黄砂があるので、それらが布団に付着してしまいます。掃除機で取り除くのも良いのですが、実際には大変。そこで

カバーを掛けたままで天日干しをおすすめ

天気の良い日に、カバーを掛けたままで、羽毛や羊毛ふとんなら表裏30分ずつ、木綿わたの布団なら表裏60分ずつ干してください。その後にカバーを外して洗います。これによって、布団に付着することを防ぐことができます。

布団はたたかず、通常の掃除機で

かつて布団を干してたたく風景が風物詩でもありましたが、これは間違い。たたけばたたくほど生地を傷め、中わたも傷めてしまいますのでやめましょう。

ふとんのホコリは掃除機で吸い取るのが基本です。巷で人気のレイコップのようなふとん用掃除機は吸引力が弱いので、通常の掃除機にふとん用のアタッチメントを付けて吸い取る方が無難です。なお、ダニを吸い取るとか、UVで殺すという表現がありますが、これも間違い。ハウスダストで意外に多いのはヒトの古い角質などです。ダニのエサになりますから、掃除機をこまめにかけた方が良いでしょう。

 

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ふとん乾燥機で湿気をとりのぞく

冬など布団が干しにくい環境では、ふとん乾燥機の使用をおすすめします。最近では、バルーンを使わない簡単なふとん乾燥機が出ていますので、これがいいでしょう。

冬は部屋の換気を行うことが少なく、湿気がこもりやすくなります。ふとんに湿気が多いと、湿気を逃がしてふとんを暖めるために身体の熱を使うことになり、なかなか暖まらず入眠を阻害します。ふとん乾燥機を使うことで湿気を取り除くだけでなく、ふとんそのものを暖めることができますから、寝る2時間ぐらい前から使うといいでしょう。

 

ついでに羽毛ふとんの生地はダニを通しません

ハウスダストに関して良く勘違いされますが、羽毛ふとんの生地は高密度に織られているので、基本的にダニの出入りはありません。ただ縫い目に、羽毛のゴミが溜まったりすることがありますので、掃除機にブラシを付けてこまめにホコリを取り除くのがベストです。

 

 

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