マットレスがへたってきた場合の対策について

ヘタリのないマットレスはない

寝ているときに、最も荷重がかかるのはお尻です。実に体重の44%です。この荷重を7~8時間支えるマットレスですが、使って行くうちに、一番重さがかかる部分はどうしてもへたります。経験的に変形量が多いマットレスほどへたりやすいのです。昨今は体圧分散を向上させるために、変形量を増やす傾向にありますので、素材の密度を上げたとしても、へたりは避けられません。

ヘタリとは変形、もしくは弾性低下

一番判りやすいヘタリは変形です。荷重がかかる部分だけが凹んでしまう場合です。これははっきりしていますし、このような状態でしたら買い換え時期ともいえます。

一方弾性低下は、一見してはわかりませんが、手で押し込むと反発力がなくなっていることがわかります。実際にマットレスで言えばお尻が落ち込んで、腰痛の原因になったりします。

ヘタリが出てきたらどうしたら良いのでしょうか?

まず、マットレスが買い換え時期になっている場合は買い換えをご検討ください。金属コイルマットレスで5~10年、ウレタンマットレスで5~7年、ラテックスマットレスで10年ぐらいが1つの目安です。もちろん体重などにも左右されますし、素材の品質によっては、より早くへたるものも少なからずあります。

基本的には長く使えるマットレスを選ぶことが大切なのです。

快適な睡眠を研究する眠りのプロショップSawadaの快眠寝具研究室。マットレスのへたりは避けられないが、長く快適に使うためにへたりの少ないマットレスを選ぶことが重要です。ウッドスプリングを使うなど多層構造にすることで、素材を長持ちさせることができます。

対策1:ダブルクッションでへたりを少なくする

このように、マットレスの下にウッドスプリングを使うことで、二重のクッションで身体を支え、マットレスの変形量をへらします。このことで、へたりを減らし、長く使うことができるのです。

また、ウッドスプリングは硬さを調節できるので、体型の変化や、マットレスのヘタリなどにも対応できます。

対策2:ハニカムシートを使う(お手軽方法)

ハニカムシート(当店で扱っているのは旭化成のフュージョン)は通気性を向上させる機能がありますが、一方でへたってきたマットレスの表面の反発力を高めて、へたりを緩和させる機能があります。

マットレスは使用とともに、特に荷重がかかる腰の部分がへたってきますが、ハニカムシートをうまく使うことで、腰の落ち込みの緩和や、しっかり感を取り戻すことができます。寝心地を調節するためのハニカムシートの使い方を説明します

新製品:5mmと10mmのハニカムシートセット

40×60cm(若干の大きさのばらつきがあります)サイズで5mm厚の比較的しっかりしたハニカムシートと、10mm厚の少しソフト目のハニカムシートを1枚ずつセットにしたオリジナルのヘタリ対策キットを作りました。価格は3,960円(税込)です。

マットレスのヘタリ具合でお尻にあたる部分にハニカムシートをセットします。シルバーネスなどキルティングタイプのカバーが使われているマットレスは、キルティングカバーと中身の間に使うと違和感が少なくなります。

当店でマットレスをご購入いただいたお客様には送料無料でご提供いたします。

ねむりはかせの紹介

この記事は店主である「ねむりはかせ」が執筆しました。

快眠寝具の探求者。快適な睡眠を実現するための寝具を研究し実践をつづける通称「ねむりはかせ」で眠りのプロショップSawada店主。128年続く老舗寝具店の4代目。上級健康睡眠指導士等、睡眠の専門家でもあると同時に、寝具への深い造詣を持ち、独自の寝具づくりに取り組んでいる。

眠りのプロショップSawada(株式会社沢田商店)
本店・羽毛工房ダウンラボ
〒526-0052 滋賀県長浜市神前町9-11  TEL.0749-62-0057
お問合せ・ご質問は info3@sleep-natura.jp まで

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