眠りのプロショップSawadaオリジナルの羽毛布団用生地―SB80
100番手の平織S9100、SB100に続く、眠りのプロショップSawadaオリジナルの羽毛布団用生地SB80が1,000m仕上がってきました。当社の現在の定番品K9800に代わるもので、2021年9月からの、新シリーズに登場します。
軽くて通気性が良くてリーズナブル
羽毛布団用の生地として最適な条件は
- 軽いこと(100g/㎡以下)―羽毛の膨らみを邪魔しない
- 通気性が良いこと(2cc/s以上)―羽毛の呼吸を妨げない
- 吸湿性が良いこと―綿100%がおすすめ
そのため、眠りのプロショップSawadaでは、重量があり通気度が低いサテンより、軽くて通気度を高めることができる平織をおすすめしてきました。ドイツ製のTE270やTE200などはその典型です。
SB80は超長綿80番手で重量94g/㎡、通気度2.6cc/s
重量のあるサテンと違い94g/㎡と軽量の綿100%の羽毛布団専用生地です。眠りのプロショップSawadaオリジナルは、通気度をベース生地2.1cc→2.6ccと20%以上向上させ、さらに、仕上げでシルクプロティン加工をすることで、肌にやさしい生地になっています。
特筆すべきは通気度で、2.6ccという、通常のサテン生地の2倍近い通気性の良さです。1グレード上のSB100は通気度3.5cc/sですが、SB80はベーシックラインの生地なのでリフォームやダックダウンでの使用も考えて、2.6cc/sに仕上げました。生地が軽量であることもあり、乾きも早く、羽毛の呼吸を妨げません。
以前のK9800生地より格段に柔らかい仕上げ
シルクプロティン加工のお蔭か、メーカーにうるさく行った結果なのか、予想以上に、非常に柔らかい仕上げになってきました。実際側が仕上がってきたときに、「これってSB100と生地間違えた?」というぐらいにソフト。K9800もソフトな仕上がりでしたが、本当にソフトで良い生地に仕上がりました。
リーズナブルな価格は据え置き
シルクプロティン加工の分だけコストアップになりましたが、1000mロットで仕上げることで、コストを下げ、従来の80番手平織と同価格で提供いたします。
なぜ、眠りのプロショップSawadaはサテンでなく平織をおすすめするのか
本場ドイツでは羽毛布団の生地といえば平織(バティスト)が大半です。ところが日本では風合いの柔らかいサテン織(朱子織)が長く使われてきました。
実際に使うとその差が良くわかりますが、平織は最初少し生地が硬く感じられますが、軽くて通気性が良いために、生地の乾きが早く、寝床内の温湿度調節も素早くできます。サテンも80番手以上だとまだマシですが、それでも湿気の高い時期は生地が湿った感じが強くなります。
これは綿100%の場合ですが、廉価版の羽毛布団に多く使われるポリエステル混やポリエステル100%の側生地は通気度は0.7~1.1cc/s程度とさらに悪くなり、軽いものの蒸れやすい掛布団になりますので、睡眠には論外です。
平織生地は軽い
サテンは確かに柔らかい仕上げになりますが、一般的な60番手サテンだと重量136g/㎡ 通気度 1.3cc/s程度、上級品と言われる80番手サテンでも重量114g/㎡ 通気度も1.5~1.7cc/s です。
重い生地は羽毛の膨らみを抑え、生地に湿気を多く吸い込みます。
平織の欠点は、カサカサとしたペーパーノイズが出やすいことですが、眠りのプロショップSawadaオリジナルの羽毛布団用生地は、通常の平織よりも柔らかめに仕上げていますので、生地の硬さも、直ぐに取れて身体になじむようになります。
平織生地は通気性が良く、洗濯安定性が高い
構造的にも、経糸と緯糸が交互になって織った平織の方が安定しています。洗濯しても通気度の変化が少ないため、元の通気性を上げることができます。
一方、サテンは構造上洗うと生地組成が安定せず、そのためダウンプルーフ加工(吹き止め加工)を強めにして、通気性を抑えています。