掛布団では暑い、肌布団ではまだ寒い初夏
新緑がまぶしく、暖かさが増し、それと同時にじんわりを増えてくる湿度を感じる初夏、4月末~5月~梅雨入りまでの時期には合掛けふとんが合います。
この時期は爽やかで快適な気候がつづきますが、暑くなるにつれて湿度が上がり蒸れを感じるようになります。
普通厚掛布団の約半分の厚さ、保温力4の合掛け布団がおすすめ
合掛けふとんの厚さは、掛布団の約半分の羽毛量です。私どもでは羽毛の保温力を5段階で表示しております。一般的な普通厚掛布団は4 ●●●●○ ですが、合掛けは2 ●●○○○になります。
冬は普通厚~中厚、真夏は麻寝具、夏は肌掛け、5月ぐらいは合掛けがベスト
私どもの羽毛ふとんは、保温力の目安を付けています。保温力が小さい ●○○○○ から 保温力が大きい ●●●●● まで5段階にしています。これでは大雑把なので、ここでは10段階で説明することにします。
保温力 | 表示 | 代表的な使用時期 | キルティング | 羽毛の量 |
1 | ●○○○○ | 薄肌:7~9月 | 7×9 直 | 200 |
2 | ●○○○○ | 肌:5~7月 9月 | 6×7 直or 2cm | 300 |
3 | ●○○○○ | 肌:5~6月 9~10月 | 6×7 2~4cm | 400 |
4 | ●●○○○ | 合:4~5月 9~11月 | 5×6 4cm | 500 |
5 | ●●○○○ | 合・中厚:3~5月 9~11月 | 5×6 4cm | 650 |
6 | ●●●○○ | 中厚:10~5月 | 5×6 7cm | 800 |
7 | ●●●●○ | 普通厚:10~4月 | 5×6 11cm | 900 |
8 | ●●●●○ | 普通厚:10~4月 | 変形5×5 7cm | 950 |
9 | ●●●●● | 厚手:11~3月 | 変形5×5 11cm | 1050 |
10 | ●●●●● | 厚手:11~3月 | 二層キルト | 1100 |
保温力は嵩高で決まりますので、充填する羽毛の量によって異なります。最適な充填量は生地の重量と、羽毛のパワーにもよって変わります。上の表は生地がオリジナルSB100(85g/㎡)にダウンパワー440dp(プレミアムゴールドラベルクラス)の羽毛を入れた場合の、当店の標準充填量です。これが80サテン(114g/㎡)で羽毛が400dpだと 保温力6の場合1000g必要です。最適な羽毛の量は、パワーがあれば少なく、生地が軽ければ少なくなります。
地域や住環境、使う人の体質によっても最適な厚さは異なります
代表的な使用時期については、あくまで目安です。使う人の体質・住んでいる地域の気候風土・寝室の陽当たり・断熱性通気性などによって、当然のことながら差がでます。
例えば、太平洋岸の都市でマンションで暑がりであれば、肌掛けでも十分な場合がありますし、伝統的な日本家屋で寒がりの方だと、中厚まで必要な場合がありますので、あくまで目安でお考えください。
湿気を素早く逃がして、蒸れにくくするには、側生地の通気性と軽さが重要
合掛けは、通常より薄く作れば良いというわけではありません。通気性が悪い生地だと、蒸れて睡眠を阻害します。最も重要とされる最初の90分には、大量に発汗しますので、その汗を素早く吸い、発散させる仕組みが必要です。
軽い生地は乾くのが速い-おすすめは生地重量100g/㎡以下で通気度2.0cc以上
軽いて通気性の良い生地がおすすめです。軽いと生地に含まれる水分量が少なくてじっとり感がなく、通気性が良いと空気が循環して乾くのが早くなり、蒸れにくくなります。
眠りのプロショップSawadaでは、生地重量100g以下、通気度2.0cc以上をおすすめしています。SB100(85g/㎡ 3.6cc)、SB80(94g/㎡ 2.6cc)がおすすめの生地です。
一般に多く出まわっている綿100%の生地で60サテンは135~140g/㎡、80サテンは114g/㎡。生地が重くなると、水分をその分含んでしまいます。通気度も1.5cc前後なので、乾くのに時間がかかります。
ヨーロッパ製の生地は TE270(69g/㎡)、TE200(75g/㎡)と非常に軽く、しかも通気性が日本製生地より2~3倍良いので、最も適しています。
ポリエステルやポリエステル混の側生地は蒸れやすいので避ける
昨今はポリエステル100%やポリエステル混防の羽毛布団が非常に増えました。これらの生地は軽いものが多いのですが、通気度が1ccを切るものがほとんどです。このような通気性が悪い生地を使うと蒸れやすくなります。湿度の上がる初夏には向いていません。
ウォッシャブルー丸洗いできる布団はポリエステル中心なので、蒸れやすい
ウォッシャブルと付いている羽毛布団はほぼこのタイプです。既成の薄手の掛布団はポリエステルわたが主流なので、吸湿性も通気性も期待できません。洗えるといっても、蒸れるのであれば蒸し暑い日本の夏には合わないことになります。
合掛けふとん極上スペシャル+おすすめ3点
極上SP: TE270-56A-PPST98-SL 500g 280,000円
側生地 Weidmann TE270 超長綿120番手/150番手 69g/㎡ 通気度6.0cc/s 5×6キルト 4cmマチ立体キルト
羽毛 ポーランドスーパープレミアム手選別ステッキーホワイトグース ダウン95% 470dp 500g
超軽量でソフトなドイツWeidmann社の生地は柔らかさといい通気性といい最高級レベルです。これにポーランドの極上の手選別ステッキーグースダウン98% 470dpを組み合わせた、アイダーダウンを除けば最高級クラスの品です。
500g入りで 価格は 280,000円(税込) ですが 450gなら261,000円となります。お好みの厚さでおつくりいたします。 お求めは Yahoo!ショッピングのこちらから
A: SB100-56A-PST95N-SL 500g 132,000円
側生地 SB100 マハール超長綿100番手 85g/㎡ 通気度3.5cc/s 5×6キルト 4cmマチ立体キルト
羽毛 ポーランド手選別ステッキーホワイトグース ダウン95% 430dp 500g
オリジナルの軽量羽毛生地は軽くて通気性が良く最適です。これに、限定品のポーランドステッキーホワイトグースダウンを500g入れました。ダウンボールの粒が大きく、非常にホコリが少ない羽毛なので、おすすめです。ダウンパワーこそ430dpですが、ダウンの粒ぞろいは440dp並みです。
価格は 132,000円(税込) お求めは Yahoo!ショッピングのこちらから
B: TE135G-56A-PWG93S-SL 550g 93,000円
側生地 TE135G オーガニックコットン80番手 90g/㎡ 通気度3.5cc/s 5×6キルト 4cmマチ立体キルト
羽毛 ポーランドホワイトグース ダウン93% 430dp 550g
ドイツWeidmann社のTE135G生地は国際的なGOTS認証を受けたオーガニックコットンの軽量生地を使っています。最初は少し硬めですが、生地がなじめば軽くて通気性が良く羽毛肌布団となります。
通常ならマザーグースといっても通るぐらいの良質なホワイトグースダウンを550g。
価格は 93,000円(税込) お求めは Yahoo!ショッピングのこちらから
C: SB80-56A-FPD93S-SL 600g 48,000円
側生地 SB8080 超長綿80番手 94g/㎡ 通気度2.6cc/s 5×6キルト 4cmマチ立体キルト
羽毛 フランス・ピレネー・ホワイトダック ダウン93% 400dp 600g
80番手で軽量平織生地で、通気度も2cc以上あり、コストパフォーマンスに優れています。
身体の大きなミュラー種のダックダウン。ダックながらダウン率はネット93%、ダウンパワー400と下手なグースダウン顔負けの原料です。
価格は 48,000円(税込) お求めは Yahoo!ショッピングのこちらから
セミダブル以上や特殊サイズも承ります。お問合せください。info3@sleep-natura.jp