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身体の姿勢を整えるウッドスプリングはどれが良い?
ドイツなどで多く使われているウッドスプリング。最近は日本でも普及してきましたが、メーカーそれぞれに一長一短があります。組合せるマットレスによっても、寝心地は大きく変わってきます。さて、どれがいいのでしょうか?
ウッドスプリングの種類
いろいろなウッドスプリングがありますが、大きく2つに分けられます
両サイドで支える簡易型
ヨーロッパで最も多く使われているベーシックなウッドスプリングです。上向けに反った合板の板を両サイドで支える仕組みになっています。
長所
肩に当たる部分はスリットが入っていて、横向き寝時に柔らかく変形するようになっています。腰~臀部にあたってはスライダーがあり、その巾を調節することで硬さを変えることができます。安価なのが特徴です。
短所
両サイドのみで支えるので、耐久性があまりありません。支えの樹脂が壊れたり、板の反りがなくなったりしやすく、一般的には7~8年で交換が必要です。薄いマットレスと組合せるとウッドスプリングへの負荷が大きいので、一般的には15cm厚以上のマットレスと組合わせます。
両端+中央部でも支える高機能ウッドスプリング
両端だけでなく、中央部にも木の板(スラットと呼ぶ)を支える構造になっています。
長所
中央部でも支えることができるために、耐久性があり長く使うことができます。また、支えのサスペンション部はラテックスフォームでできているため、中身を入れ替えれば、新品同様の寝心地となります。簡易型よりより細かく硬さを調節することができます。
短所
構造が複雑になっている分、耐久性は高くなりますが、価格も高くなってしまいます。ベッドフレームの上に載せる使い方の場合、構造によっては横にずれたりし易いものがあります。
高機能ウッドスプリングの種類
おすすめウッドスプリング ランキング
1:ナチュールフレックス・ウッドスプリング
板の厚さが2種類から選べて、サスペンションの巾を調節することを組合せると、スラットタイプでは最も調整巾が大きいのが最大の特徴。組合せるマットレスのバリエーションが多いために、最適な組合せを選びやすい。専用下板と組合せると、脚の部分を上げたりすることができるので、女性にも人気。
2:RELAX2000 ウッドスプリング
円板それぞれが独立して支える仕組みになっているので、中央部でも、端でも硬さが一定になるのが特徴。上下のストローク量が大きいために、体格の良い方が横向き寝するのも楽になる。重量があるので、床置きは避けた方が無難で、専用ベッドを使うのがベスト。
(※写真は1本タイプですが、現在は3分割になっています。)
3:ビラベック ミルフィエレメントウッドスプリング
ハンガリー製で、板の厚さは1種類だが、コストパフォーマンスに優れている。サスペンションに使われるラテックスは少し反発が大きいので、少し硬めの寝心地になる。
通常で販売されているミルフィエレメントは硬さの調節が限られます
4:ヒュスラーネスト リフォーマエレメント
上層に薄い板、下層に厚い板を配した特殊な3層構造のため、あまり調節せずとも身体にフィットするのが特徴。固くする場合は上層と下層の板を入れ替える。床置きの場合は、カビに注意。
5:ボディドクター ナチュラルウッドスプリング
標準ではサスペンションが3列なので、硬さの調整はできない。オプションでサスペンションを4列にすることで硬さの調節ができるようになるが、全体に変形量が少なく固い印象となる。ラテックスの反発が強いので、サスペンションの位置による調整は限定的となる。
ミルフィエレメントよりも更に硬い寝心地。
6:ProNatura エルゴフレックス
スラットが抜けにくい工夫がしており、床置きでも外れにくいのが特徴。マットレスの組合せは馬毛マットレスのみとなるが、この馬毛マットレスは過去の経験からいうと、カビが出やすいので、小まめに干すことが重要。
7:ヒュスラーネスト ふとんエレメント
調節はできないのと、フローリング近くで使うとカビのリスクが高くなるので注意。ほぼ同価格帯のミルフィエレメントウッドスプリングの方がベスト。
ウッドスプリングの中で最も軽量。毎日たたんで片付けたい方にはおすすめ。