眠りのプロショップSawada(株式会社沢田商店)は1998年から寝具のグリーン購入基準を設け、環境負荷をできる限り低減できるような取り組みを行なってきました。
2007年には第9回グリーン購入大賞において、中小企業部門で大賞を受賞。その後は一般社団法人滋賀グリーン活動ネットワークの理事として、滋賀からグリーン経済をつくるという目標実現に向けて協力をしています。
ここでは眠りのプロショップSawadaがSDGsのために取り組んでいることを紹介します。基本はSDGsの12番「つくる責任つかう責任」です
基本姿勢 長く使う・再利用する・生分解する+α
長く使える製品で、ゴミの発生量を減らす
寝具やマットレスは粗大ゴミのナンバーワンクラスです。よく寝具は使い捨て、ということを云われたりしますが、長く使って使用年数を2倍にすれば、単純に布団ゴミは半分になります。私たちは長く使っていただける品質の寝具をおすすめしています。
再利用して、粗大ゴミを減らす
もともと木綿わたの布団は打直しをすることで、再利用して長く使ってきました。現在は羽毛布団が代表例ですが、眠りのプロショップSawadaは店内に日本でも有数の羽毛工房ダウンラボを設置して、羽毛布団のリフォームを行なっています。新品購入する際には、2回はリフォーム可能なレベルの羽毛布団をおすすめしています。これにより30年以上使うことができるのです。
リサイクルも重要ですが、寝具のリサイクル化はなかなかハードルが高く、現実には、ほとんどが焼却されています。また、リサイクルにもエネルギーが必要で、再利用の方がCO2が少ないのです。
生分解する製品・分別可能な構造の製品で廃棄時の負荷を減らす
今日多くの寝具にポリエステルなどの合成繊維が使われています。寝具は複合素材で作られることが多いため、分別が困難でリサイクルが難しい原因となっています。
天然素材であれば、最終には生分解して地球に還ります。眠りのプロショップSawadaでは、可能な限り天然素材の寝具ををおすすめしています。
マットレスで使われる天然ラテックスフォームは、むき出しで紫外線にあたると分解をします。
ナチュールフレックスなどのウッドスプリングは、金属スプリングマットレスと違い、簡単に分解できてほぼ天然100%の素材でできています。
オリジナル3レイヤーマットレスのように、合成繊維を使うケースでも、できるだけ分別可能な構造にしています。
オーガニック・エコテックス・フェアトレード
地球上の農薬の1/4が綿花栽培に使われるともいわれています。できる限りオーガニックコットン、プレオーガニックコットンなど、綿を栽培する農家に負荷がかかりにくいものを増やすようにしています。ただ、現状では、製品の品質を確保するために、全てをオーガニック素材で代替することはできませんが、できる限り農場などの現場を確認しながら、安全でフェアな素材を扱うようにしています。
エコテックスは安全に対する規格です。ヨーロッパでは当たり前になっていますが、エコテックスやGOTSなどの認証製品を多く扱うようにしています。寝具の場合、フェアトレードに対応するところまでトレースするには、まだまだ問題が多いと感じています。
地産地消への取り組み
地元滋賀県にある素材を活かして、快眠のための寝具を開発しています。
- 羽毛布団は全て自家製で、リフォームまで羽毛工房ダウンラボで行ないます
- 近江の麻を使った掛布団、敷パッドなどは、加工も地元で行なっています。
- 濱ちりめんと近江真綿のコラボレーションで、純近江産の真綿布団を企画販売しています。
- 地元長浜・滋賀産材のひのきを使ったベッドを企画、製造も地元で行なっています。
再生エネルギーへの取り組み
本店と羽毛工房ダウンラボの屋根に43kWの太陽光発電パネルを設置しています。