Q:東京で新しい目のマンションに住んでいます。今まで高級品といわれて買ったふっくらした羽毛布団を使っていましたが、どうも暑いようです。どのような羽毛布団を選べばいいのですか?
大都市や近郊に住むお客様から、しばしばこのようなご質問をいただきます。マンションに限らず、今日の新築の住宅は高気密・高断熱となっていますが、寝具業界の考え方は30年前と変わらず、保温力重視となっています。ここに実際とのギャップがあります。
従来の羽毛布団はマンションでは暑すぎる
デパートで有名なメーカーの羽毛布団をみてください。シングルサイズの場合、ほとんどの布団が4×5キルトで、中の羽毛の量はグレードにもよりますが1100~1300gです。このキルティング方法は35年ほど前から、羽毛布団の標準的なものとして使われています。
さらに高級品を探すと、今度は二層構造のふっくらした羽毛布団を紹介されます。一般にツインキルトと呼ばれるこのキルティングは表地と裏地の間に1枚布を入れて、上層と下層のキルティングが重ならないようにして保温性を上げる方法です。中わたは1300~1500gぐらいです。
年中使えるといわれたのに・・・
年中使うというのは基本的に無理がありますが、これらの羽毛布団は4~5月、10~11月に使うには厚すぎることが多いのです。もちろん、暑がり、寒がりと個人差があるので一概にいえませんが、収納のことを考えても、もう少し薄めにした方が良いようです。
マンションには中厚掛ふとんをおすすめ
マンションにおすすめなのが、5×6キルティングです。厚さは中厚で羽毛の量は800~1000g程度。キルティングが細かいので、身体にほどよくフィットし、保温力も悪くありません。嵩張らないという利点もあります。
場合によっては、中厚から充てん量を10~20%減らす
中には中厚でも暑いという方のいらっしゃいますので、800g入りなら650~700gぐらいで仕上げるのでもいいでしょう。中厚と合掛けの間ぐらいの嵩になります。
マンションで寒がりの方には変形5×5キルト
冷え性の女性など、寒がりの方には変形5×5キルトをおすすめします。これは4×5キルトに比べると、身体の中央部に縫い目がありません。そのために、保温性がアップします。また横を5マスにすることで、身体へのフィット性が向上し、熱が逃げにくいようになっています。
生地の質も重要 ポリエステル混生地は蒸れやすい
高気密・高断熱住宅で重要なのは、湿度の調整です。湿度の調整を最適に行なうには、通気性の良い軽量の生地が必要です。
ところが現在市場で販売されている羽毛ふとんの生地は大半がポリエステルが混ざっています。中にはポリエステル100%の生地も少なくありません。ポリエステル混の生地は通気性が悪く、湿気を通さないので蒸れやすくなります。
通気性の良い、綿100%で軽量の側生地を選ぶ
結論からいいますと、通気性が高く、できるだけ軽い綿100%の生地が向いています。
ベストはヨーロッパの生地です。通気性が高く、非常に蒸れにくい羽毛ふとんになります。ただ日本の基準を超えた通気度ですので、使える羽毛は手選別のステッキーグースダウンやアイダーダウンなど、高品質のダウンに限られます。
お手軽なのが通気度3.5cc/sと、国内基準の最高レベルで作った当店オリジナル生地です。
理想の羽毛ふとんの見つけ方
こちらをごらんください【必読】羽毛布団の選び方
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