ねむりの部屋– category –
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ねむりの部屋 Vol.22 アイリッシュリネンのお話
春から初夏へ向けて、特にリネンの素材が気持ちの良い季節となる。リネンとは亜麻、主にヨーロッパで産出される麻で、日本の伝統的な苧麻(ラミー)に比べると同じ麻でも風合いがソフトでやさしい。 リネンにもいろいろグレードがあるのだが、最高... -
ねむりの部屋 Vol.21 新しいオリジナルのマットレスと枕
私の店では「快眠フィッティング」といって、カウンセリングをした後に、店頭で実際にお試しいただいて自分にピッタリな寝具を選んでいただくというスタイルを取っている。理論的にこれが合う寝具だとしても、実際に相性が悪いと良い睡眠は得られない。理... -
ねむりの部屋 Vol.20 ハンガリーの大地から
ハンガリーというと何をイメージされるだろうか?あまりピンとこないかもしれない。 モンゴルの騎馬民族を遠いルーツに持つマジャール人のこの国は、布団屋にとっては羽毛の有名な産地ではあるが、そのハンガリーを十数年ぶりに訪れることになった。  ... -
ねむりの部屋 Vol.19 初夢や「快眠保証」を極めたい
謹賀新年 本当に良い眠りをした時は夢はほとんど覚えていないのだから、初夢の題で「快眠」もないのだが、夢は追いつづけるものという言葉もあるので、お許しをいただきたい。 ヒトはレム睡眠時には脳が情報を整理して記憶を司るという。この時に... -
ねむりの部屋 Vol.18 毛布って上からかけるものなんですか?
先日あるテレビ番組で、毛布は布団の上から掛けるものだと紹介されていたが、ねむりはかせとしてはちょっと承服しかねる内容である。 かつて木綿わたの布団が一般的であった頃、保温性を高めるために二枚合わせのアクリル毛布が多く使われていた。... -
ねむりの部屋 Vol.17 地産地消の眠り-北近江のシルクロードから
まだ木綿の栽培が一般的でなかった昔、生地に使われる素材は絹か麻であった。明治時代に入って絹は日本の重要な輸出商品として殖産興業の掛け声で多く製造されるようになる。先日世界文化遺産の認定を受けた富岡製糸場はその代表ともいえるだろう。 ... -
ねむりの部屋 Vol.16 快眠のためのコストっていくら?
ある調査で眠りを買いたい、という人は全体の約57%、その中で1時間に500円以上出しても良いという人は66%、実に2/3の割合だという。全体で見ても40%近くに及ぶ。1時間500円だから、8時間で4,000円出すかというとそうではなさそうだが、それにしても睡眠を... -
ねむりの部屋 Vol.15 眠れる枕と寝具は本当にあるのか
私たちの仕事で20年前と何が変わったかというと、マスメディアに「睡眠」という言葉が頻繁に出るようになったことだ。それほど「睡眠不足」「睡眠障害」が社会的課題になっていることの証でもある。この50年間で日本人の平均睡眠時間は1時間減り、テレビ・... -
ねむりの部屋 Vol.14 良い夢を見たかい?
私たち寝具を扱う業界でしばしば使われる常套句に「良い寝具で良い夢をみてください」というのがある。「この枕を使えば良い夢が見られますよ」などと言われると、そうなのかと肯定的に思ってしまう。 古来より「夢枕に立つ」「正夢」「予知夢」「... -
ねむりの部屋 Vol.13 リネンの花咲く頃
日本の梅雨はじとじとと湿気が高い。リネン麻は吸湿と発散性に優れているから、さらっとした触感で夏快適に使える素材だ。日本の伝統的な麻はラミー(苧麻)と呼ばれるが、リネン(亜麻)はヨーロッパの麻である。 素材を現場で確認することが大切... -
ねむりの部屋 Vol.12 リネンを楽しむ
初夏、新緑とともにリネンが心地よい季節である。リネンはさらっとしているから、湿度の高い日本に向いた素材で、軽いリネン生地にくるまって眠る気持ちの良さはこの上ない。 リネンは麻の一種で亜麻という。主にヨーロッパで使われてきたもので、それに対... -
ねむりの部屋 Vol.11 自然素材で眠るというヨーロッパのこだわり
1月ケルンで行われた家具見本市で、一昨年から取り扱いを始めたハンガリーのマットレスメーカー・ヴァイタルウッドの社長ボロス氏と今後の展開について話をする機会があった。彼は今アメリカ市場の開拓を行っているが、アメリカではエレクトロスモッグの...